ドラフト直前なのに12球団1位公表ゼロのなぜ…「牽制」「誠意」よりデメリットの方が大きい
不気味な静けさである。22日に迫ったドラフト会議の2日前となる20日の段階で、1位指名を公表した球団はいまだゼロなのだ。
昨年は広島、西武、巨人の順で、3球団が事前に1位を公表。例年は1週間ほど前から名前が出てくるものだが、今年はここまで皆無。これは近年ない展開である。
事前に名前を公表するメリットは、他球団に競合を避けさせ、一本釣りの状況をつくりやすくすること。さらに3球団以上の競合が予想される目玉候補の場合は、1球団でもライバルを減らすという駆け引きの思惑もある。さるNPB球団のスカウトがこう明かす。
「今年の1位候補は、大学生の即戦力投手が豊富。ただでさえ、他球団の動向が読みにくいのに、こちらだけが手の内を明かすことは、デメリットの方が大きい。昨年の巨人の竹丸和幸のように、1位を公言して一本釣りができたのは効果があった例ですが、一方で広島は、どこよりも早く立石正広と表明したのに、結局、公表しなかった阪神も1位で入札してきて、抽選で敗れた。昔は事前に言うことで、選手側に誠意を示すという意味合いもあったが、言ったところで、他球団にさらわれてしまっては意味がない。さらに、横浜の織田翔希の影響も大きいのではないか」


















