メジャーリーグ通信
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トランプ大統領が「MLBコミッショナー」になる日…“伏線”はすでに張られている
第2次政権の発足以来、ドナルド・トランプがスポーツ界との距離を縮めている。中でも積極的に関与しているのが大リーグである。 今年4月にはコミッショナーのロブ・マンフレッドと面会してピート・ロー…
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MLBの投手タイトル新設は不必要の極み…新たな「選考基準」が決定的に欠けている
先週、全米野球記者協会から「最優秀救援投手賞(リリーフピッチャー・オブ・ザ・イヤー)」を新設すると発表があった。 この発表に接したとき、筆者の脳裏をよぎったのは、これは必要のない賞ではないか…
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MLBコミッショナーがしつこく訴える「球団拡張案」の真の狙いとは?
ロブ・マンフレッドはコミッショナーとなった2015年以来、折に触れて球団拡張に言及している。 最近では8月17日に放送された米国のスポーツ専門局ESPNの「サンデーナイト・ベースボール」の中…
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メジャー史上初の「両投げ野手」が誕生!アスレチックスは今も昔も“変わり種”が大好物
8月10日(日本時間11日)のゲームでアスレチックスのカルロス・コルテスが左投げの外野手としてライトの守備に就いた後、九回には右投げの内野手としてサードを守り、メジャー史上初の「両投げ野手」となった…
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なぜMVP2度のハーパーはブチ切れた?いまさら聞けない「選手会vsMLB機構」の内情
7月下旬にコミッショナーのロブ・マンフレッドがフィリーズのクラブハウスを訪問し、選手たちと非公開の懇談を行った。 その際、MVP2度の主砲、ブライス・ハーパーがマンフレッドに対して「部屋から…
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バリー・ボンズしかり…圧倒的成績を残しながら殿堂入り逃した薬物汚染組はこんなに
先月、クーパーズタウンで2025年の殿堂入りセレモニーがあり、イチロー、CC・サバシア、ビリー・ワグナーの3人が顕彰され、スピーチを行った。 殿堂入りは、全米野球記者協会に所属する記者の投票…
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元楽天の育成外国人は乳幼児への性的暴行の末に…大リーガーによる殺人事件の様々な背景
大リーグ機構と選手会が合同でDV対策に関する声明を公表し、厳格に対処する方針を示したのは2015年8月のことだった。 それ以降、25年のシーズン開始までに延べ19選手が処分されている。 …
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元ロッテのセラフィニは義父殺しで終身禁固刑が濃厚…重大犯罪に手を染めた助っ人外国人の面々
元助っ人外国人投手ダン・セラフィニ(51)が米国の裁判所で「第1級殺人」などで有罪評決を受け、8月18日に行われる量刑の申し渡しで仮釈放のない終身禁錮刑を宣告される可能性が高くなった。 セラ…
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ガ軍オルティスの不正疑惑は全米に普及したスポーツ賭博の現状を凝縮している
ルイス・オルティス(ガーディアンズ)に対し、大リーグ機構が野球賭博に関して調査しているという一報は、関係者を驚かせた。 近年のスポーツ賭博では、試合中のプレーを詳細に予測する「インプレーベッ…
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メジャーリーグの“不良資産選手”番付 東西横綱はかつてのMVPと大谷翔平の元同僚
不良資産選手には、①輝かしい実績がありながら、現在は劣化が進みチームの疫病神に②長期契約で入団したため契約が何年も残っておりクビにしたくてもできない③ケガのデパートと化し稼働率が極端に低下、といった…
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米球界の隅々まで根を張る“不文律”は、グラウンド上からプライベートにまで及ぶ
どこにも書かれてはいないものの、大リーグに在籍する以上は当然であり、守らなければならないものとして存在するのが不文律である。 その歴史は古く、1910年代には新聞記事の中で書かれざる規則が言…
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ドジャースは大谷翔平のお陰でリリーフ投手がチーム最多勝になる可能性もある
大谷翔平が17日と23日(日本時間)のゲームで「オープナー」の先発投手として登板。どちらも1イニングを投げた。ご存じの方も多いと思うが、この「オープナー」というのは、最初に登板した投手が1~2イニン…
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スタンフォード大・佐々木麟太郎も影響を受けかねないトランプ政権のビザ規制
トランプ政権による学生ビザの発給の規制は、さまざまな影響を及ぼしている。 ビザ取得面接の新規受け付けの一時停止措置以前に予約を取れた学生であっても通常であれば面接から3日程度で発給されるビザ…
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メジャーでは野球賭博に負けた腹いせで選手への脅迫が多発、誘拐事件に発展することも
先月、アストロズの投手、L・マッカラーズがファンから「おまえの子供を殺してやる」というオンライン脅迫を受けていたことがニュースになった。 脅迫したのは米国外に居住するオンライン野球賭博(合法…
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大リーグで活躍するうえで球団事情は本人の能力以上に無視できない…昇格にも少なからぬ賭けを伴う
大谷翔平(ドジャース)が本塁打数、鈴木誠也(カブス)が打点で大リーグ首位、千賀滉大(メッツ)が防御率でナショナル・リーグ第1位と、各球団が60試合前後を終えた段階で、日本人選手が投打の主要部門の上位…
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前田健太のメジャー復帰は絶望的だが…シーズン中の「落ち穂拾い」が奏功するケース
メジャーリーグではシーズン中に40人枠(メジャー契約枠)から外されて戦力外になった選手が、他球団にマイナー契約で入団、短期間3Aで好成績をあげて再び、メジャーで別人のような働きを見せるケースがよくあ…
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ピート・ローズの永久追放処分解除の裏にトランプの存在…出身のオハイオ州は選挙対策上の重要地区
5月13日、大リーグ機構は野球賭博で球界から永久追放されたピート・ローズの処分を解除することを決定した。 1989年に処分を受けたローズは資格回復を訴えてきたものの、生前は実現しなかった。し…
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紳士球団ドジャースの応援団は全米一過激な集団…敵地で恒例の“示威行進”、ついには乱闘騒ぎまで
カブスの本拠地リグレーフィールドの外野席には「ブリーチャー・バム」と呼ばれる、熱心なファンが陣取っている。 ブリーチャーとは入場料が安い外野席のことで、バムは浮浪者、クズという意味である。彼…
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「キャプテン・アメリカ」への期待は優勝だけでない…来春WBCにソロバン弾くMLBの思惑
ヤンキースのアーロン・ジャッジが2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に米国代表として参加し、主将を務めることが発表された。これを受け、大リーグ機構はXやインスタグラムなど各種のS…
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メジャーを席巻「魚雷バット」を徹底分析…ヤンキースはなぜ奨励したのか、その効果は?
魚雷の形をしたトルピードバットが話題になっている。 マサチューセッツ工科大の物理学の研究員からヤンキースのマイナーの打撃解析者に転じたアーロン・リーンハートが2023年に開発したもので、ヤン…