メジャーリーグ通信
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メジャーでは野球賭博に負けた腹いせで選手への脅迫が多発、誘拐事件に発展することも
先月、アストロズの投手、L・マッカラーズがファンから「おまえの子供を殺してやる」というオンライン脅迫を受けていたことがニュースになった。 脅迫したのは米国外に居住するオンライン野球賭博(合法…
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大リーグで活躍するうえで球団事情は本人の能力以上に無視できない…昇格にも少なからぬ賭けを伴う
大谷翔平(ドジャース)が本塁打数、鈴木誠也(カブス)が打点で大リーグ首位、千賀滉大(メッツ)が防御率でナショナル・リーグ第1位と、各球団が60試合前後を終えた段階で、日本人選手が投打の主要部門の上位…
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前田健太のメジャー復帰は絶望的だが…シーズン中の「落ち穂拾い」が奏功するケース
メジャーリーグではシーズン中に40人枠(メジャー契約枠)から外されて戦力外になった選手が、他球団にマイナー契約で入団、短期間3Aで好成績をあげて再び、メジャーで別人のような働きを見せるケースがよくあ…
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ピート・ローズの永久追放処分解除の裏にトランプの存在…出身のオハイオ州は選挙対策上の重要地区
5月13日、大リーグ機構は野球賭博で球界から永久追放されたピート・ローズの処分を解除することを決定した。 1989年に処分を受けたローズは資格回復を訴えてきたものの、生前は実現しなかった。し…
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紳士球団ドジャースの応援団は全米一過激な集団…敵地で恒例の“示威行進”、ついには乱闘騒ぎまで
カブスの本拠地リグレーフィールドの外野席には「ブリーチャー・バム」と呼ばれる、熱心なファンが陣取っている。 ブリーチャーとは入場料が安い外野席のことで、バムは浮浪者、クズという意味である。彼…
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「キャプテン・アメリカ」への期待は優勝だけでない…来春WBCにソロバン弾くMLBの思惑
ヤンキースのアーロン・ジャッジが2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に米国代表として参加し、主将を務めることが発表された。これを受け、大リーグ機構はXやインスタグラムなど各種のS…
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メジャーを席巻「魚雷バット」を徹底分析…ヤンキースはなぜ奨励したのか、その効果は?
魚雷の形をしたトルピードバットが話題になっている。 マサチューセッツ工科大の物理学の研究員からヤンキースのマイナーの打撃解析者に転じたアーロン・リーンハートが2023年に開発したもので、ヤン…
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大リーグに激震!トランプ政権の追加関税政策は球団経営に影響必至「悪夢に他ならない」事態
トランプ政権は各国・地域に対する関税を引き上げるとともに、米国外で生産された自動車や鉄鋼・アルミニウムなどについても相次いで追加関税を課している。 一連の措置は、関税を引き上げられた各国・地…
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なぜだ?吉田正尚にカーショー…プレーできるのに開幕から故障者リスト入り選手続出の理由
今年もメジャーのキャンプに参加していた多くの選手が、マイナー落ちして開幕を迎えた。 オープン戦期間中にマイナー行きになるのは、招待選手としてキャンプに参加していたマイナー契約の選手だけではな…
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大リーグ機構の国際戦略に選手会は複雑胸中…球団経営者の「選手年俸カット」の思惑見え隠れ
大リーグ機構にとって、6年ぶり6回目となる日本での公式戦の実施は大きな成功だった。 入場券の不正転売が横行する様子は、それだけ東京シリーズの注目度と需要が高いことを示していた。 日本…
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ドジャース監督、選手に「大谷の七光り」の恩恵…イベント、CM出演に「名誉市民」の称号まで
野茂英雄、イチロー、松井秀喜からダルビッシュ有、大谷翔平まで、メジャーでもスターになった日本人選手は何人もいる。そんな中、所属チームの監督や同僚までもがCMやイベント出演などでガッポリ稼ぐ機会を得た…
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MLBが「鬼滅の刃」を宣伝材料に使った本当の狙い…映像はYouTubeやTikTok、Instagramなどでも公開
ドジャースとカブスの日本での開幕戦に際し、アニメ「鬼滅の刃」と大リーグのコラボレーションムービーが作られた。 「鬼滅の刃」の重要な主題の一つである「想いの継承」を日本の野球の発展の歴史という側…
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青柳晃洋や藤浪晋太郎が直面する「招待選手」の過酷な現実…報酬ゼロで“タダ働き”のケースも
招待選手とは、メジャーリーグのキャンプに呼ばれたマイナーリーグの選手たちのこと。キャンプではメジャーの選手と同じ練習メニューをこなし、オープン戦に出場する機会も与えられる。 招待選手と聞くと…
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ドジャースが開設した日本向け公式ファンクラブが大成功 今後も広告はますます増える
ドジャースが2月18日に発足させた日本向け公式ファンクラブは、4つの会員区分のうち最も高額な年会費7万5000円の「MVP会員」の定員枠1200人が3分で埋まるなど、高い注目を集めた。 MV…
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年俸調停の公聴会は勝敗クッキリ…球団からボロクソ貶され「犠牲」になったケースも
メジャーリーグでは基本的に3年目までの選手は最低年俸(今年度は76万ドル)と定められているが、4~6年目の選手は球団から提示された年俸額に不満な場合は、希望額を示して年俸調停を申請する権利を持つ(6…
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球団経営権めぐる禍福…パドレスは骨肉の争いで壮絶内紛中、佐々木朗希獲得失敗の一端になったか
2023年11月にパドレスの筆頭オーナーであったピーター・サイドラーが死去したことは、球団に大きな禍根を残した。 昨年12月にピーターの2人の弟が経営権を継承したことが公表されると、夫を亡く…
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最も熱心に社会貢献活動する選手に与えられる「ロベルト・クレメンテ賞」にはMVP級の大物がズラリ
メジャーリーグには使命感を持って熱心に社会貢献活動を行っている選手が多数いる。MLBもそれを推奨しており、最も熱心な選手を毎年1人選出して「ロベルト・クレメンテ賞」を授与している。 この賞の…
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大リーグ殿堂入りの基準は時代とともに変わる 背景には指標開発による分析の進化も
大リーグにおいて、打者であれば3000安打や500本塁打、投手の場合は300勝を達成すれば、資格初年か否かを別にして、多くの場合、野球殿堂で顕彰されている。 一方、時代の推移に伴う野球に対す…
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ダル所属のパドレスで骨肉の争いが勃発…オーナー家の内紛は球団売却の前兆
ダルビッシュが所属するパドレスでオーナー家の内紛が勃発した。故ピーター・サイドラー元オーナーの未亡人シールさんが、経営権を引き継いだ元オーナーの弟ジョン氏と、もう一人の弟マット氏を、故人の遺志に反し…
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球団の年俸格差と経営格差の構造…24年は“ぜいたく税”が過去最高額の3億1131万ドルを記録
2024年の大リーグでは、年俸総額の基準値を超過した球団数が過去最多の9球団となり、課徴金であるぜいたく税の3億1131万ドルも過去最高となった。 一方、昨季の開幕時点での年俸総額がドジャー…