野球
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新たな2人のミニマム内野手にプロ注目…今秋ドラフトで“最も小さなプロ野球選手”は生まれるか
9日に開幕した全日本大学選手権(東京ドーム、神宮)で、今秋ドラフト候補の小兵内野手が躍動している。 ひとりが近大の二塁手・勝田成(4年)だ。昨11日の中京大との2回戦で敗退したものの、1回戦の神奈川大戦では2番・二塁でスタメ...
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伝説的なヤジに反発した鈍足本塁打王・野村克也がホームスチール! 実は7度も本盗成功している
テレビの時代劇を見ていたら「火事と喧嘩は江戸の華」と懐かしいセリフ。これで思い出したのが「ヤジと乱闘はプロ野球の華」。昭和のプロ野球は個性派が多く、グラウンドでは力自慢に業師がゴロゴロ、遺恨試合はザラ、スタンドからはヤジの応酬ーーと...
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今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋
プロ、アマ球界に波紋が広がっている。 先日、女子中学生への不同意性交の疑いで兵庫県警に逮捕された大商大4年生捕手の蜷川大容疑者(21)の一件。同容疑者は、千葉の名門シニアから広陵高(広島)に進学。遠投120メートル、二塁送球...
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28年ロス五輪の野球「7イニング制」に現実味…MLBが企む現役メジャーリーガー出場への“奥の手”
米プロフットボールのNFLは日本時間21日、2028年ロサンゼルス五輪で追加競技として行われるフラッグフットボールに、リーグ所属選手の出場を認めると発表。もうひとつの注目競技である野球に関し、大会組織委員会のケーシー・ワッサーマン委...
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今秋ドラ1候補 早大エース伊藤樹の伸びしろどれだけ? 仙台育英時代には「今がピーク」の評判
令和初の快挙である。 早大のエース・伊藤樹(4年=仙台育英・右投げ右打ち)が19日の明大戦でノーヒットノーランを達成。東京六大学リーグでは2016年の慶応・加藤(現・矢崎)拓也(現・ヤクルト)が東大戦で記録して以来。11奪三...
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タイトル取っても年俸が上がらない二軍の現実 僕が一軍に推薦したい選手の特徴は…
「試合の結果に一喜一憂するな。二軍の選手は8割方、練習でイメージが決まるんだぞ」 僕が二軍の指導者として選手を見極める時、最も注目するのが「練習」である。 練習でいい印象だった選手が二軍戦で安打を放てば「やっぱりな」と...
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高卒新人で初登板ノーノー達成 元中日・近藤真市さんは部員120人の大学野球部監督になっていた
石原裕次郎が52歳で亡くなったり、朝日新聞阪神支局が襲撃された1987(昭和62)年。8月9日、ナゴヤ球場は異様な興奮と大歓声に包まれ、テレビの前のアンチ巨人は狂喜乱舞した。初登板の高卒ルーキーが、ナント読売巨人軍を相手にノーヒット...
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負けたら辞める一軍コーチ、所在があやふや二軍コーチ…決定的な違いは「責任」の有無
僕の指導者歴はかれこれ9年になる。ロッテで選手兼二軍打撃守備コーチを任された現役最終年を皮切りに、阪神で二軍打撃兼野手総合コーチ、ロッテで二軍監督、一軍ヘッドコーチを経験している。一軍と二軍の両方を知るが、コーチの仕事は大きく違う。...
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僕は本来「教え魔」だが、最優先は「選手をみること」。むやみに教えまくるのがコーチではない
阪神から移籍したロッテで、選手兼任で二軍の打撃守備コーチを務めたところから、僕の指導者人生が始まった。 二軍でもあまり試合に出ない選手にモチベーションを保たせるのは難しい。僕はあえて「一軍のレギュラーになるなら、こうした方が...
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ドラ1候補「病み上がり」大学生右腕2人 掛け値なしのスカウト評価
「ちょっとコワゴワ投げている感じですね……」 さるパ球団スカウトがこう言って心配したのが、今秋ドラフト1位候補の高須大雅(明大=右投げ右打ち)だ。 192センチ、94キロの長身から繰り出される最速153キロの直球が最大...
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“国鉄”スワローズはなぜ、プロ野球経営に乗り出すことが可能だったのか
「総裁、プロ野球をやってみませんか」 「おお、西垣クンか。やるか」 この会話はJRの前身、国鉄がプロ野球セ・リーグ加入を決める際のやりとりだ。1949(昭和24)年11月7日、大阪から東京へ向かう車中でのことで、総裁は加...
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悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主
球界が騒然となった。 関西六大学で6連覇中の大阪商業大学硬式野球部監督の冨山陽一容疑者(60)が22日、車検切れの軽トラックを他人に運転させたとして、道路運送車両法違反の疑いで大阪府警に逮捕されたのだ。 同監督は20...
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常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853
PL学園で甲子園通算58勝10敗。驚異の勝率.853を誇る中村順司元監督はよく「高校で終わりじゃねえぞ。みんな大学や社会人、プロで長く野球を続けて欲しいんだ」と言っていた。そのため、バットの握り方、捕球の仕方にも基本があり、理にかな...
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だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…
PL学園の野球部員は基本的に学校に行くことは嫌いじゃない。なぜなら、学校だけが地獄の寮生活や先輩から解放される「安息」の時間だからだ。1年時は「仕事」が多過ぎて、ほとんど寝られないことを先生たちは知っているため、授業中に寝ていても怒...
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PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず
【前回】今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した からつづく。 ◇ ◇ ◇ スカウトの方に誘われるがまま、一度も見学することなく、僕はPL学園への入学を即決した。野球部...
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なぜ東大は東京六大学リーグに加盟できたのか…そのまま6校だけで今年が創設100周年
「なに、帝大が加盟したい?」 どうする、と5大学が集まった。 「いいじゃないか」 積極的に歓迎の意を示したのは早大と明大だった。1925(大正14)年4月、東京帝国大学(以下、東大)が正式に加盟して東京六大学リー...
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「負けろ」と願った自分を恥じたほどチームは “打倒キューバ” で一丸、完全燃焼できた
「打倒キューバ」を掲げ、アマチュア最強メンバーで臨んだ1996年のアトランタ五輪。当初は控えだった僕がスタメンで起用されるようになり、あと1敗したら敗退となる予選リーグ5戦目から流れが変わった。 「8番・二塁」で先発出場したニカ...
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1996年アトランタ五輪で僕に起きた2つの幸運…不謹慎ながら最初の頃は「負けろ…」と思っていた
ここからはアマチュア時代の話をしよう。 1996年のアトランタ五輪の日本代表メンバーが発表された時、僕は東洋大4年。この五輪には「幸運」が2つ訪れた。 もともと僕はメンバー外のはずだった。東洋大の4年間、代表に呼ばれ...
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公式戦出場ゼロながらあの背番号「1」「3」の両方を付けた幻の巨人選手
背番号にはドラマがある。巨人の「1」といえば王貞治、「3」といえば長嶋茂雄。巨人でその栄光の番号を両方とも背負った選手がいた。けれども、公式戦に1試合も出場していない“幻の選手”。実は天才プレーヤーだった、と伝説が語り伝えられている...
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新庄剛志さんは脱いだら「ムキムキ」ですごかったが、トレーニング姿を見たことない
以前「常識から外れてみよう」と述べたが、最も当てはまるのが、僕が1997年に入団した頃、3番打者としてバリバリの主力だった新庄剛志さん(現日本ハム監督)だ。 一見、細身に見えるが、驚いたのは「脱いだらすごい」ということ。今で...
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来春WBCでブラジルは台風の目になるか…今秋ドラフト候補擁し、3大会ぶり本選進出
大谷翔平がキャンプを行う米アリゾナ州で、ユウイチ監督(44)が渾身のガッツポーズを見せた。 日本時間7日、来年3月に開催されるWBCのアメリカ予選(アリゾナ州トゥーソン)でブラジルがドイツを6-4で破り、3大会ぶりの本大会出...
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プロの世界で結果を出したいなら「常識逸脱」すべし…打撃は理屈じゃなく感覚で身に付けるもの
阪神の4番・金本知憲さんは、まさに「鉄人」だった。2004年7月の巨人戦で右手一本だけで打ったヒットは、今でも語り継がれている。 金本さんは前日の中日戦で左手首に死球を受け、左手関節打撲と診断される。のちに左手首剥離骨折と判...
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メジャースカウトが目を付けた侍J投打の若手2人は…23年ドラ1右腕と新庄監督のお墨付き野手
「最後の1イニングを投げた投手には、将来性を感じます」 こう言うのは、某球団のメジャースカウトだ。 侍ジャパンが5、6日に行ったオランダとの強化試合。投手陣は宮城(オリックス)、今井(西武)らメジャー予備軍が好投を見せ...
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「血の入れ替え」で入団した金本知憲さんにはよく怒られた。何より凄まじかった1点の執念
2001年オフに野村克也監督の辞任を受け、中日の監督から間を置かずして阪神の監督に電撃就任したのが星野仙一さんだ。初年度はBクラスの4位に終わり、大胆な「血の入れ替え」を宣言し、当時の久万俊二郎オーナーを説得。阪神本社の「金庫」を開...
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今度はオンカジ問題に揺れる“緩んだ”プロ野球界 新人研修制度がわずか2年で撤廃された理由
またか。今度はオンラインカジノ、ときた。大谷翔平の元通訳の事件が日本球界に飛び火してきた格好である。八百長試合、野球賭博、わいせつ行為……。振り返れば、プロ野球の不祥事がとどまるところを知らない。 かつて、新人選手を一定期間...
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侍J井端監督が正捕手に据えたい大本命は…3月強化試合への招集は「打倒甲斐」のメッセージ
5、6日にオランダと強化試合を戦う侍ジャパンが4日、大阪・舞洲の室内練習場で、前日練習を行った。 今回は28人中20人が初選出となるフレッシュなメンバー構成。井端弘和監督(49)はこの日、「1年後にはWBCがあるが、この3月...
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今秋ドラフトの目玉「最速158キロ」高校生右腕にも忍び寄るメジャーの魔の手
「我々にとっては本当の意味で脅威になった。気が気じゃないですよ」 とは、在京セ球団のスカウトだ。3月18日に開幕するセンバツ甲子園で連覇を狙う健大高崎(群馬)のエース・石垣元気(2年)について、 「最速158キロを誇る今...
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オンカジ騒動でまたも露呈したNPBの「丸投げ体質」…再発防止の具体的な提言いまだナシ
相変わらず……と思った向きは多いだろう。 3日のNPBと12球団による実行委員会。球界がオンラインカジノ騒動に揺れる中、NPBの中村事務局長によれば、会の冒頭、榊原コミッショナーがこの件に関し、「問題解決に向かう道筋を球界全...
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昭和の負の遺産「体罰」を考える 「やったら一発アウト。即座に指導者を辞めるべき」
令和の時代に残る「昭和の負の遺産」のひとつに、体罰が挙げられます。 先日、関西の甲子園経験のある強豪校のベテラン監督が、部員への体罰を理由に謹慎処分を受けたと報じられ、世間に大きな衝撃を与えました。私は完全な部外者なので、こ...
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試合途中にトレード、1日に異なる2球団で安打を放った 大リーグ唯一の「珍・怪」記録
大谷翔平はこの珍事を知っているだろうか。 1982年8月4日。メッツのジョエル・ヤングブラッドは、敵地・シカゴで行われたデーゲームのカブス戦に「3番・中堅」で先発出場した。三回表に2点タイムリーを放つと、四回裏の守備につく直...