声を放つ 当事者の証言
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滋賀「医学部9浪」女性 母親殺害事件 罪を認めた理由は「父に迷惑をかけたくなかった」
2018年3月、滋賀県守山市の河川敷で女性(当時58)の切断された遺体が見つかった。殺人、死体遺棄、損壊容疑で逮捕されたのは女性の長女で看護師として働いていた髙崎あかり(仮名、当時31)だった。その…
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淡路島5人殺害事件 平野達彦受刑者「私は、電磁波攻撃という死刑以上のことを何年もされてきた」
2015年3月、兵庫県・淡路島で実家に引きこもっていた40歳の男が近隣住民5人をサバイバルナイフで刺殺した。精神鑑定を経て起訴された男は、裁判員裁判で死刑を宣告されたが、2審で「犯行時は心神耗弱状態…
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和歌山市長 汚職事件(後編) 旅田卓宗さん 獄中出馬した市議選でトップ当選「信じてくれる人がいたと思え、うれしかった」
2003年1月に収賄の容疑で逮捕された和歌山市の元名物市長・旅田卓宗さん(78)。同3月に始まった裁判では、贈賄側の建設会社の社長らが捜査段階の自白を撤回し、旅田さんに賄賂を渡したことを否定したため…
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和歌山市長 汚職事件(前編) 旅田卓宗さん「拘置所では幻覚を見たり、体がけいれんしたりも」
和歌山市の名物市長だった旅田卓宗さん(78)は2003年、収賄と背任の容疑で逮捕され、無実を訴えながら裁判で懲役4年の判決を受けて服役した。逮捕から20年。本人に当時の話を聞いた。 ◇ …
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再審開始が決定した袴田事件(後編)「巌さんは私たちに『ご飯食べなさいよ』と気遣ってくれる」
1966年に静岡県で起きた一家4人の強盗殺人事件で死刑が確定後、再審を求めていた袴田巌さん(87)の第2次再審請求差し戻し審は、今月20日に東京高検が最高裁への特別抗告を断念し、再審開始が確定した。…
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再審開始が決定した袴田事件(前編)「巌さんは『再審決定』を報じる紙面を食い入るように見ていた」
1966年6月30日未明、静岡市清水区(旧静岡県清水市)のみそ製造会社の専務宅から出火し、焼け跡から一家4人の他殺体が発見された。事件から約1カ月半後、警察は元プロボクサーで従業員だった袴田巌さんを…
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2006年東大阪集団リンチ殺人事件 小林竜司死刑囚は「面会室ではにこやかで、話し方も丁寧だった」
2006年6月に、「生き埋め」という残酷な殺害方法が社会を震撼させた東大阪集団リンチ殺人事件。死刑確定した実行犯の男と面会や文通を重ね、「慈悲と天秤 死刑囚・小林竜司との対話」(ポプラ社)を上梓した…
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元稲沢市議・中国「麻薬密輸」事件 30年来の友人が語る不可解「極刑となる中国で加担するメリットはない」
2013年、中国・広東省の「広州白雲空港」で、覚醒剤約3.3キロを密輸しようとしたとして、愛知県稲沢市の桜木琢磨市議(当時70=写真)が逮捕された。拘束から約9年後の昨年11月25日、中国広東省高級…
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北朝鮮拉致事件 消えた兄を探し続ける藤田隆司さん 特定失踪者家族の癒えぬ苦しみ
北朝鮮からの脱北者が2003年に持ち出した1枚の写真は、鑑定すると1976年2月7日に行方不明になった藤田進さん(当時19)だった。弟の隆司さん(64)は埼玉県警に告発状を提出し、自身でも調査しなが…
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笹子トンネル天井板崩落事故から10年…被害者の父・松本邦夫さんは「組織罰」の実現目指し活動中
2012年12月2日午前8時3分、山梨県大月市の中央自動車(上り線)笹子トンネルで天井板が138メートルにわたり崩落し火災が発生した。車3台が下敷きになり男女9人が死亡、3人が重軽傷を負った。 …
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帝銀事件・平沢貞通元死刑囚支援者「いつも和服で髪は整え、身だしなみにも気をつかっていた」
1948年1月、東京都の職員を装った男が帝国銀行椎名町支店で行員ら16人をだまして毒物を飲ませ12人を死なせたうえ、現金と小切手を奪った「帝銀事件」。無実を訴え続けた末、87年5月に病死した平沢貞通…
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上田美由紀死刑囚が獄中死前に見せていた異変…文通を続けたライターに八つ当たり
2009年に社会を騒がせた鳥取連続不審死事件の上田美由紀死刑囚(享年49)が1月14日、収容先の広島拘置所で食べ物をのどに詰まらせ、窒息死した。私は彼女が裁判中に2年ほど面会や文通をしたが、これまで…
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軽井沢スキーバス転落事故 被害者の父「被告2人が裁判で『無罪』主張、残念で憤りを感じてます」
2016年1月15日午前1時55分ごろ、長野県軽井沢町の国道18号碓氷バイパス入山峠付近で、首都圏在住の大学生などのスキーツアー客を乗せた大型貸し切りバスが反対車線を越えてガードレールをなぎ倒し、道…
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目標はチェ・ゲバラ 警察庁長官狙撃事件の犯人名乗る老受刑者が貫いた反社会的な生き方
2010年に未解決のまま迷宮入りした警察庁長官狙撃事件には、メディアに犯人は自分だと訴え続けた有名な人物がいる。中村泰──01年に大阪で銀行の現金輸送車を襲撃するなどした罪により岐阜刑務所で無期懲役…
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世田谷一家殺害事件は未解決のまま22年 定年後も活動続ける元成城署長の葛藤と唯一の望み
2000年12月30日の深夜、東京・世田谷区上祖師谷の住宅で、会社員の宮沢みきおさん(当時44)と妻の泰子さん(同41)、にいなちゃん(同8)、礼くん(同6)の一家4人が何者かに殺害された。現場には…
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オウム真理教事件 井上嘉浩元死刑囚「死刑判決が出て“究極の修行”をさせてもらっている」
1990年代に社会を震撼させた一連のオウム真理教事件は、教祖の「麻原彰晃」こと松本智津夫元死刑囚(執行時63)ら教団幹部13人が2018年に死刑を執行され、一応の決着をみた。そのうちのひとり、井上嘉…
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豊明母子4人殺人放火事件 時効が撤廃されても被害者親族は「スタート地点でずっと足踏みしている感覚」
2004年9月9日、豊明市沓掛町の住宅に何者かが侵入し、母親の加藤利代さん(当時38)と長男佑基さん(同15)、長女里奈さん(同13)、次男正悟君(同9)の親子4人が殺害され、建物が放火された。県警…
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「ロス疑惑」元被告人・三浦和義氏が無実の訴え「検事自身が2人組の犯人の目撃者に会い調書も取っていた」
1980年代に国民的注目を集めた「ロス疑惑」。保険金目的で妻を殺害した疑いをかけられた三浦和義氏(享年61)は裁判で無罪が確定したが、2008年に米国を旅行中、現地の警察に再び妻殺害の容疑で逮捕され…
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2018年スルガ銀行シェアハウス不正融資「かぼちゃの馬車」事件~被害者男性が振り返る
2018年1月、「かぼちゃの馬車」ブランドでシェアハウスを販売・運営していた「スマートライフ」(後にスマートデイズに名称変更)が、オーナーに賃料を払えないと通告したことで、スルガ銀行の不正融資問題が…
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2008年金沢・橋本清勝さん殺害事件 事件から14年…目撃人物の似顔絵を公開
2008年6月27日の夜、金沢市の会社員・橋本清勝さん(当時22)が自宅アパートで何者かに殺害された事件は、14年が過ぎた今も犯人が検挙されていない。石川県警は今年6月、事件当日に現場で目撃された人…