桑木志帆に誰もがメロメロ!「メンタル」「技術」「愛嬌」3つの武器で全英制覇
【AIG全英女子オープン】最終日
米女子ゴルフの今季メジャー最終戦となった昨3日(日本時間)の「全英女子オープン」最終日。首位から3打差の2位で発進した桑木志帆(23)は3バーディー、2ボギーの70で回り、通算5アンダーの単独トップで後続2組のホールアウトを待った。
最終18番のバーディーで並んだエスター・ヘンゼライト(27=ドイツ)とのプレーオフ1ホール目。ティーショットを右に曲げた桑木のボールは深いラフに埋もれた。
「うわ、やっちゃった」
そう思ったそうだが、引きずらなかった。
「桑木はもともとメンタルの強さには定評があります。国内ツアー5勝はすべて、最終日最終組で挙げたもの。昨年は全英、全米女子プロ、全米女子オープンと3試合の海外メジャーに初出場して予選を通ったのは全米女子オープンだけでしたが、全米女子プロでは初日に82の大叩きをしながら2日目は70と巻き返し、『くよくよしている場合じゃない』と言い切っていましたからね。今季も国内ツアーでのリカバリー率(パーオンしないホールでパー以上のスコアであがった確率)は67.1053の10位。もちろん、トータルドライビング2位のショットの安定感、右足を動かさずにベタ足で打つ特徴的なアイアンショットのキレなど技術的な裏付けがあってのことですが、リカバリー率の高さは気持ちの切り替えがうまく、メンタルの強さと無関係ではありません」(ツアー記者)
深いラフにつかまったボールは左足上がりの急傾斜という最悪のライだった。だが、最後までフェースを返さない技ありのリカバリーショットでフェアウエーに戻すと、残り108ヤードの3打目をピンそば1.5メートルにつけて、2オンしたヘンゼライトにプレッシャーをかけた。
パーでピンチを脱した桑木は、プレーオフ2ホール目のティーショットで279ヤードのビッグドライブ。1ホール目のミスなど頭にないような渾身のスイングをしてみせた。ヘンゼライトがティーショットを右のブッシュ方向へ大きく曲げたのは、桑木のショットに重圧を感じたからではなかったか。
結局、パーをセーブした桑木に対し、ヘンゼライトはボギー。米ツアー初優勝を、日本人7人目のメジャー制覇という快挙で果たした桑木は、グリーンサイドに集まった畑岡奈紗、竹田麗央、岩井姉妹、古江彩佳らに予選落ちした原英莉花を含めた日本勢総出の祝福を受け、「本当に信じられない。喜びでいっぱい」と笑顔を見せた。岩井千怜は本人以上に涙を流していた。


















