仕掛けられた罠にはまってみる最新ミステリー本特集(3)雪山に「白魔王」が跋扈する
「白魔王の不思議」二階堂黎人著
裏切りは不快だが、裏切られてうれしいのがミステリー。読者を惑わす作者の奸計にはまってもがいている時間こそが、ファンにとっては至福の時間なのだ。
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「白魔王の不思議」二階堂黎人著
1985年3月、新潟の赤倉温泉から下る県道と直江津に向かう県道の交差点で、衝突事故が起きた。ひっくり返ったワンボックスカーの床下から、猿ぐつわをされ、手錠をかけられた女が発見された。
3年後の2月、志賀高原スキー場で車に乗ろうとした男が頭を殴られ、女が連れ去られるという事件が発生した。
大学生の水乃紗杜瑠(サトル)は、旧知の長野県警の塩田権作警部から事件が起こる兆候があると呼び出されて志賀高原を訪れ、この事件の捜査に協力することに。サトルは塩田が、この事件は連続殺人鬼、白魔王の仕業だと考えているのではないかと尋ねた。白魔王はかつてスキー場のある雪山で6人の女性を拉致して惨殺したが、死刑判決が下り、現在、拘置所にいる。
名探偵・水乃サトル、15年ぶりの復活。 (光文社 2970円)


















