本で読み解くNEWSの深層
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ニッポンの軍国化?
在日米軍司令部が横田から赤坂に移転! そんな衝撃的なニュースも話題にならないニッポンの夏。 「ルポ 軍事優先社会」吉田敏浩著 激化する一方のウクライナ情勢は日本のテレビやユーチューブ番…
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陰謀論はやまず
トランプ第2期政権が始まって既に7カ月。世界はふたたび陰謀論の嵐だ。 ◇ 「社会分断と陰謀論」雨宮純ほか著 若手から中堅のライターや研究者ら8人が集まった論集。その冒頭で「分断」…
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格差はやまず
参院選で「日本人ファースト」がウケた理由のひとつは日本がジリ貧になっているという劣等意識のせいだ、という説がある。国内外で横行する格差化を問う。 ◇ 「グローバル格差を生きる人びと」友松…
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ケアの時代
ストレスあふれる現代。「ケア」は介護や看護に限らず、現代の困難をやわらげる大事な秘訣だ。 ◇ 「ケアと編集」白石正明著 医学系専門出版社・医学書院の「ケアをひらく」というシリーズ…
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敗戦80年
今年はついに80回目となる8月15日。改めて思う戦争の災禍。 ◇ 「ルポ戦争トラウマ」後藤遼太、大久保真紀著 アジア・太平洋戦争で兵士の立場にいた人は、いまではきわめて数少ない。…
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選挙と独裁
合法的な民主選挙を経ているにもかかわらず独裁政権が生まれる。これが現代の異常事態だ。 ◇ ◇ ◇ 「『言った者勝ち』社会」朝日新聞取材班著 SNSとポピュリズムが組み合わ…
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裏金政治のていたらく
今月20日に迫る参院選。早くも自民大敗が噂されるのは、裏金政治のおかげだ。 ◇ 「実録・自民裏金取材」しんぶん赤旗日曜版編集部著 今回の裏金問題を暴いたのは日本共産党の機関紙「し…
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戦争を終わらせる
ウクライナ、ガザ、イラン。次から次に起こる戦争を終わらせるには。 ◇ ◇ ◇ 「戦争犯罪と闘う」赤根智子著 ウクライナ侵攻とパレスチナ・ガザへの非人道的な攻撃。事態を重く…
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政治不信
東京都議選に続いて、まもなく始まる参議院選挙。しかし一般選挙民の間での政治不信は根深い……。 ◇ 「日本政治の大問題」辻元清美、小塚かおる著 本書の最初の企画は1年前。旧安倍派を…
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沖縄戦から80年
80年前、本土防衛の悲惨な捨て石とされた沖縄。いまも日米同盟の負担は沖縄に集中して課せられている。 ◇ ◇ ◇ 「完全版 沖縄戦 大戦略なき作戦指導の経緯と結末」齋藤達志著 …
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ネット愚民時代
ネットが発達して本当に世界はよくなったのか。みなは賢くなったのか? 愚民化する世界を直視する。 ◇ ◇ ◇ 「普通の奴らは皆殺し」アンジェラ・ネイグル著 大橋完太郎訳 清義明監修…
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にっぽんチャチャチャ?
関西万博はにぎやかだが、コメ騒動はドロ縄状態。ニッポンは大丈夫なのか? ◇ 「ニッポンの正体2025」白井聡著 ユーチューブが政治論壇の舞台のひとつになった感がある。本書もその産…
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ラジオ100年
日本でラジオ放送が開始されて今年で100年。いまラジオが熱い!? ◇ ◇ ◇ 「今、ラジオ全盛期。」冨山雄一著 その昔、ラジオの深夜放送が大人気だったのを知っている世代に…
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日本経済はどうなる
トランプの顔色をうかがいながらの石破政権。一向に抜け出せない日本経済の衰えをどうする? ◇ 「日本経済の死角」河野龍太郎著 「失われた30年」の主因だったデフレは解消されたというが…
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ブラック労働に立ち向かう
異様な物価高のもとでブラック労働はむしろ広がっている。 ◇ 「ブラック企業戦記」ブラック企業被害対策弁護団著 「ブラック企業」というコトバ、ひところよりも聞かなくなった。しかしそれ…
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移民とニッポン
日本の総人口が14年連続で減少と総務省が発表。では移民に頼るか、と簡単にはいかなそうだ。 ◇ ◇ ◇ 「国境アトラス」デルフィヌ・パパン、ブルーノ・テルトレ著、岩田佳代子ほか訳 …
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ぼんやりニッポンの財政
「失われた×年」が終わっても日本経済に明るい未来は見えない。なのに社会の空気はぼんやりのままだ。 ◇ 「持続不可能な財政」河村小百合、藤井亮二著 ほぼ10年続けたマイナス金利政策を…
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アンパンマンと現代
朝ドラ「あんぱん」のスタートで注目されるのがアンパンマンと作者やなせたかしだ。 ◇ 「アンパンマンと日本人」柳瀬博一著 アンパンマンといえば乳幼児の間で人気ナンバーワンのアニメキ…
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法律とニッポン人
一般人にはわかりにくいことだらけの法律。ニッポンは特にヘンなことが多い? ◇ 「世にもふしぎな法律図鑑」中村真著 近頃突然のように街中にあふれ出した電動キックボード。結構なスピー…
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分断を考える
意見の対立がすぐに分断になってしまう現代。実りある論争など、もはやこの世にはなくなってしまったのか。 ◇ ◇ ◇ 「日本の分断はどこにあるのか」池田謙一ほか編著 分断が深…