本で読み解くNEWSの深層
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水をめぐる危機
きれいな水を当たり前と思うニッポン人。しかし水はいま危機のせとぎわ!? ◇ 「なぜ人口が減っても水はきれいにならないのか?」武田育郎著 少子高齢化のニッポン。いいことなどなさそう…
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コメ騒動ふたたび?
大混乱の記憶さめやらぬ令和のコメ騒動。その悪夢がふたたび!? ◇ ◇ ◇ 「日本人は日本のコメを食べ続けられるか」稲垣公雄、三菱総合研究所「食と農のミライ」研究チーム著 …
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ケアと癒やし
子育ても介護も、傷ついた友や自分への癒やしも、すべては「ケア」という時代。 ◇ 「能力主義をケアでほぐす」竹端寛著 先ごろ、某大手商社が部長級で最大3000万円超、課長で2000…
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コメがヤバい
国民全体をパニックに巻き込んだ「令和のコメ騒動」の闇に迫る。 ◇ ◇ ◇ 「コメ壊滅」山口亮子著 昨年、突如として起こったかに見えたコメ不足だが、本書によるとその真因を示す情…
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不安定化する経済
突然の急激インフレに、トランプ2期目のデタラメ政策で経済はいまや不安定の極みだ。 ◇ ◇ ◇ 「新型インフレ」永濱利廣著 インフレは本来、需要増によるのが健全。これがディ…
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ウクライナ戦争の深部
トランプの大言壮語が空振りし、いよいよ混迷するウクライナ情勢。 ◇ 「戦場で笑う」横田徹著 戦争ジャーナリストの本はこれまでにも多々あるが、本書は最も素直に自分の弱さや失敗談をさ…
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インドの鼻息
いつのまにか当たり前になった「大国インド」の存在感。その鼻息は止まらない!? ◇ ◇ ◇ 「インドの野心」石原孝、伊藤弘毅著 いつごろからか一気に増えたインド料理屋から欧…
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ニッポンの防衛
ロシア、中国、北朝鮮。アジアの危機が迫る中、日本は「戦略3文書」を閣議決定し、保守派は快哉を叫ぶ。今、ニッポンの防衛をどうすればいいのか。 ◇ 「国家安全保障とインテリジェンス」北村滋著…
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ニッポンの軍国化?
在日米軍司令部が横田から赤坂に移転! そんな衝撃的なニュースも話題にならないニッポンの夏。 「ルポ 軍事優先社会」吉田敏浩著 激化する一方のウクライナ情勢は日本のテレビやユーチューブ番…
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陰謀論はやまず
トランプ第2期政権が始まって既に7カ月。世界はふたたび陰謀論の嵐だ。 ◇ 「社会分断と陰謀論」雨宮純ほか著 若手から中堅のライターや研究者ら8人が集まった論集。その冒頭で「分断」…
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格差はやまず
参院選で「日本人ファースト」がウケた理由のひとつは日本がジリ貧になっているという劣等意識のせいだ、という説がある。国内外で横行する格差化を問う。 ◇ 「グローバル格差を生きる人びと」友松…
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ケアの時代
ストレスあふれる現代。「ケア」は介護や看護に限らず、現代の困難をやわらげる大事な秘訣だ。 ◇ 「ケアと編集」白石正明著 医学系専門出版社・医学書院の「ケアをひらく」というシリーズ…
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敗戦80年
今年はついに80回目となる8月15日。改めて思う戦争の災禍。 ◇ 「ルポ戦争トラウマ」後藤遼太、大久保真紀著 アジア・太平洋戦争で兵士の立場にいた人は、いまではきわめて数少ない。…
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選挙と独裁
合法的な民主選挙を経ているにもかかわらず独裁政権が生まれる。これが現代の異常事態だ。 ◇ ◇ ◇ 「『言った者勝ち』社会」朝日新聞取材班著 SNSとポピュリズムが組み合わ…
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裏金政治のていたらく
今月20日に迫る参院選。早くも自民大敗が噂されるのは、裏金政治のおかげだ。 ◇ 「実録・自民裏金取材」しんぶん赤旗日曜版編集部著 今回の裏金問題を暴いたのは日本共産党の機関紙「し…
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戦争を終わらせる
ウクライナ、ガザ、イラン。次から次に起こる戦争を終わらせるには。 ◇ ◇ ◇ 「戦争犯罪と闘う」赤根智子著 ウクライナ侵攻とパレスチナ・ガザへの非人道的な攻撃。事態を重く…
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政治不信
東京都議選に続いて、まもなく始まる参議院選挙。しかし一般選挙民の間での政治不信は根深い……。 ◇ 「日本政治の大問題」辻元清美、小塚かおる著 本書の最初の企画は1年前。旧安倍派を…
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沖縄戦から80年
80年前、本土防衛の悲惨な捨て石とされた沖縄。いまも日米同盟の負担は沖縄に集中して課せられている。 ◇ ◇ ◇ 「完全版 沖縄戦 大戦略なき作戦指導の経緯と結末」齋藤達志著 …
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ネット愚民時代
ネットが発達して本当に世界はよくなったのか。みなは賢くなったのか? 愚民化する世界を直視する。 ◇ ◇ ◇ 「普通の奴らは皆殺し」アンジェラ・ネイグル著 大橋完太郎訳 清義明監修…
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にっぽんチャチャチャ?
関西万博はにぎやかだが、コメ騒動はドロ縄状態。ニッポンは大丈夫なのか? ◇ 「ニッポンの正体2025」白井聡著 ユーチューブが政治論壇の舞台のひとつになった感がある。本書もその産…
