本で読み解くNEWSの深層
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選挙と独裁
合法的な民主選挙を経ているにもかかわらず独裁政権が生まれる。これが現代の異常事態だ。 ◇ ◇ ◇ 「『言った者勝ち』社会」朝日新聞取材班著 SNSとポピュリズムが組み合わ…
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裏金政治のていたらく
今月20日に迫る参院選。早くも自民大敗が噂されるのは、裏金政治のおかげだ。 ◇ 「実録・自民裏金取材」しんぶん赤旗日曜版編集部著 今回の裏金問題を暴いたのは日本共産党の機関紙「し…
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戦争を終わらせる
ウクライナ、ガザ、イラン。次から次に起こる戦争を終わらせるには。 ◇ ◇ ◇ 「戦争犯罪と闘う」赤根智子著 ウクライナ侵攻とパレスチナ・ガザへの非人道的な攻撃。事態を重く…
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政治不信
東京都議選に続いて、まもなく始まる参議院選挙。しかし一般選挙民の間での政治不信は根深い……。 ◇ 「日本政治の大問題」辻元清美、小塚かおる著 本書の最初の企画は1年前。旧安倍派を…
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沖縄戦から80年
80年前、本土防衛の悲惨な捨て石とされた沖縄。いまも日米同盟の負担は沖縄に集中して課せられている。 ◇ ◇ ◇ 「完全版 沖縄戦 大戦略なき作戦指導の経緯と結末」齋藤達志著 …
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ネット愚民時代
ネットが発達して本当に世界はよくなったのか。みなは賢くなったのか? 愚民化する世界を直視する。 ◇ ◇ ◇ 「普通の奴らは皆殺し」アンジェラ・ネイグル著 大橋完太郎訳 清義明監修…
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にっぽんチャチャチャ?
関西万博はにぎやかだが、コメ騒動はドロ縄状態。ニッポンは大丈夫なのか? ◇ 「ニッポンの正体2025」白井聡著 ユーチューブが政治論壇の舞台のひとつになった感がある。本書もその産…
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ラジオ100年
日本でラジオ放送が開始されて今年で100年。いまラジオが熱い!? ◇ ◇ ◇ 「今、ラジオ全盛期。」冨山雄一著 その昔、ラジオの深夜放送が大人気だったのを知っている世代に…
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日本経済はどうなる
トランプの顔色をうかがいながらの石破政権。一向に抜け出せない日本経済の衰えをどうする? ◇ 「日本経済の死角」河野龍太郎著 「失われた30年」の主因だったデフレは解消されたというが…
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ブラック労働に立ち向かう
異様な物価高のもとでブラック労働はむしろ広がっている。 ◇ 「ブラック企業戦記」ブラック企業被害対策弁護団著 「ブラック企業」というコトバ、ひところよりも聞かなくなった。しかしそれ…
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移民とニッポン
日本の総人口が14年連続で減少と総務省が発表。では移民に頼るか、と簡単にはいかなそうだ。 ◇ ◇ ◇ 「国境アトラス」デルフィヌ・パパン、ブルーノ・テルトレ著、岩田佳代子ほか訳 …
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ぼんやりニッポンの財政
「失われた×年」が終わっても日本経済に明るい未来は見えない。なのに社会の空気はぼんやりのままだ。 ◇ 「持続不可能な財政」河村小百合、藤井亮二著 ほぼ10年続けたマイナス金利政策を…
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アンパンマンと現代
朝ドラ「あんぱん」のスタートで注目されるのがアンパンマンと作者やなせたかしだ。 ◇ 「アンパンマンと日本人」柳瀬博一著 アンパンマンといえば乳幼児の間で人気ナンバーワンのアニメキ…
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法律とニッポン人
一般人にはわかりにくいことだらけの法律。ニッポンは特にヘンなことが多い? ◇ 「世にもふしぎな法律図鑑」中村真著 近頃突然のように街中にあふれ出した電動キックボード。結構なスピー…
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分断を考える
意見の対立がすぐに分断になってしまう現代。実りある論争など、もはやこの世にはなくなってしまったのか。 ◇ ◇ ◇ 「日本の分断はどこにあるのか」池田謙一ほか編著 分断が深…
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ファミコン世代のノスタルジー
かつて一世を風靡した「ファミコン」。インターネット出現以前、盛り上がったパソコンやゲーム文化が、いま熱いノスタルジーの的になっている。 ◇ 「僕たちの保存」長嶋有著 ファミコン世…
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景気と物価高
好景気の実感なき物価高というのが大方の庶民の実感。ホントに景気はよくなっているのか? ◇ 「景気はなぜ実感しにくいのか」前田裕之著 政府や日銀は「景気は緩やかに回復」と告げるもの…
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ビートルマニア再来!
ビートルズのファンを指す「ビートルマニア」。いま久方ぶりのマニア愛があふれる! ◇ 「マル・エヴァンズ もうひとつのビートルズ伝説」ケネス・ウォマック著 松田ようこ訳 ビートルズ…
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消滅のいま
少子高齢化にデジタル化の人手余り。いまや現代は右を見ても左を見ても「消滅」の危機だ。 ◇ 「地方消滅2」人口戦略会議編著 2014年、少子高齢化による「消滅可能性都市」は日本全国…
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フェミに翼
朝ドラ「虎に翼」の大ヒットを背景にか、フェミニズムの広がりと浸透がめざましい。 ◇ ◇ ◇ 「レイディ・ジャスティス」ダリア・リスウィック著 秋元由紀訳 米トランプ政権に…