本で読み解くNEWSの深層
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情報発信のリテラシー
SNSでの炎上はいまや交通事故並みのリスク。そんな時代の情報発信の心得は。 ◇ ◇ ◇ 「デジタル時代の情報発信のリスクと対策」北田明子著 レクシード監修 山本一宗執筆協力 …
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ちかごろの静かな若者
反抗的ではないが反応も薄く、なにを考えているのかワカラナイ。ちかごろの若者論。 ◇ 「静かに退職する若者たち」金間大介著 「ちかごろの若いモンは」は古代ギリシャでも決まり文句だった…
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半導体の現在
国際経済の競争力の要ともいわれる半導体。かつての独占的地位から転落した半導体ニッポンの復活はあるか。 ◇ ◇ ◇ 「2040年半導体の未来」小柴満信著 日本経済を襲った「…
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中国経済
減速をささやかれながら依然強気の中国経済だ。 ◇ 「中国の自動車強国戦略」李志東著 いま中国は「NEV」で世界の覇権を握ろうとしている。NEVは「新エネルギー車」の略で、電気自動…
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ミニシアターの感性
秋が深まると映画館に足が向く。それも街中の小さなミニシアターへ。 ◇ 「ミニシアター再訪」大森さわこ著 ミニシアターとは封切り作品を上映する小規模な映画館。1980年代初頭に「小…
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トランプのまさか?
民主党ハリス候補と熾烈なデッドヒートを繰り広げるトランプ。まさかトランプの復権なんてあるのか? ◇ ◇ ◇ 「引き裂かれるアメリカ」及川順著 ハリス対トランプの選挙戦で注…
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日本映画新世代
映画業界では日本映画が好調の支えとなっている。現場の労働条件は依然悪いままだが、若くて新しいセンスも確実に育っているようだ。 「恐るべき新世代映画監督たち」荒木重光著 山中瑶子、奥山大史、…
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トランプの逆襲?
バイデン撤退に次いで討論会でもハリス副大統領に劣勢。「ほぼトラ」が危うくなっても逆襲はあるか? ◇ ◇ ◇ 「トランプ再熱狂の正体」体辻浩平著 NHK国際部の記者として2…
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政策をただす
「本格的な政策論争を!」などと空っぽの掛け声ばかり勇ましい政界。せめて国民は政策の是非を質し、政治を正す必要がありそうだ。 ◇ 「政策図解」近藤哲朗、沖山誠著 鈴木寛監修 ひとくち…
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新しい世界地図
世界中に移民と難民があふれ、ウクライナやパレスチナの戦争は国際経済の姿を変える。いま変貌する21世紀の世界地図。 ◇ 「移民・難民たちの新世界地図」村山祐介著 いまや世界中に難民…
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台湾の独自性
米大統領選や自民党総裁選のかたわら、台湾政治の独自性が改めて注目されている。 ◇ ◇ ◇ 「台湾のデモクラシー」渡辺将人著 台湾問題も香港問題もそれぞれ専門家がいるが、本…
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経済安全保障
国際情勢がグローバル化時代から大きく変化し、「経済安保」が焦点になっている。 ◇ 「経済安全保障とは何か」国際文化会館地経学研究所著 経済安全保障とは多国間の経済的依存関係が、外…
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自民党の末路
ダメダメとはわかっていたが、裏金問題で一気に国民の信を失った自民党。ここまで低劣化したニッポン政治の元凶は? ◇ 「検証政治とカネ」上脇博之著 「政治はカネがかかるんです」と開き…
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しごとと労働
「しごと」の喜びは薄れ、「労働」のつらさばかりが身に染みるインフレの夏、ニッポンの夏……。 ◇ ◇ ◇ 「縁辺労働に分け入る」浜矩子、雨宮処凛、清水直子著 「縁辺」と書いて「…
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地政学に学ぶ
グローバル化の一方で進む新・冷戦状況。こんな時代こそ「地政学」の重要性が高まる。 ◇ 「サイバースペースの地政学」小宮山功一朗、小泉悠著 ひところ「電脳空間」などの訳語がつけられ…
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五輪じゃないパリ
いよいよ迫ったパリ五輪。だが実は書店には、オリンピックとは無関係のユニークなパリ本が案外多いのだ。 ◇ ◇ ◇ 「パリの『敵性』日本人たち」藤森晶子著 第2次世界大戦…
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どうするどうなる自動車産業
検査データ偽装問題や電動化対応の遅れで揺れる自動車業界。大丈夫か自動車ニッポン? ◇ 「クルマの未来で日本はどう戦うのか?」島下泰久著 かつて日本製の自動車は世界一の品質と売れ行…
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娯楽映画の巨匠たち
コロナ明けから映画界では日本映画が好調。その陰には昭和の職人監督たちが築いた歴史がある。 ◇ 「映画監督放浪記」関本郁夫著、伊藤彰彦、塚田泉編 昭和の映画監督は世代によって明暗が…
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琉球と沖縄
玉城知事を支持する県政与党が過半数割れを起こした沖縄県議選。対本土ばかりでなく内憂も懸念される沖縄は? ◇ ◇ ◇ 「琉球揺れる聖域」安里英子著 沖縄といえば青い海とおだ…
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強欲の経済
格差社会から大国の覇権争いまで、現代の資本経済は、血も涙もない貪欲さをむき出しにする。 ◇ 「武器化する経済」ヘンリー・ファレル、アブラハム・ニューマン著 野中香方子訳 中国がの…