今日の新刊
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「辺境的 武蔵野詩遊行」正津勉著
「辺境的 武蔵野詩遊行」正津勉著 武蔵野を首都のすぐ傍らにある辺境と考えると、不思議な広がりと深さをもって隠されていた姿が見えるような気がする。 日本の女性史を最初に体系化した「女性の…
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「署長サスピション」今野敏著
「署長サスピション」今野敏著 大森署・署長室の金庫には、その日、1億円の札束が保管されていた。戸高刑事が八百長絡みで万舟券を当て手に入れた配当2000万円と、詐欺の主犯から押収した3000万円…
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「家族は知らない真夜中の老人ホーム」川島徹著
「家族は知らない真夜中の老人ホーム」川島徹著 著者は60歳のとき、グループホームの夜勤の仕事を始め、以降10年間、8つの施設で働いてきた。 「助けてくれー」。ある夜、脳梗塞で車椅子生活の…
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「誤解を招いたとしたら申し訳ない」藤川直也著
「誤解を招いたとしたら申し訳ない」藤川直也著 「広く募ってはいたが募集はしていない」 こうした責任の所在を曖昧にする発言が各所で見られる。本来、発言には責任が伴い、言い訳は通用しないもの…
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「自炊の壁」佐々木典士、山口祐加著
「自炊の壁」佐々木典士、山口祐加著 料理教室で学ぶ人は、レシピを見て調理することが料理だと思っている。決められた手順をこなしているだけで、自分で作ったという実感がない。料理とレシピの関係は車の…
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「星の教室」髙田郁著
「星の教室」髙田郁著 レンタルビデオ店の店員、19歳の潤間さやかは店長から履歴書を出すように言われて、一瞬、息を止めた。中学時代に同級生からいじめを受けて不登校になり、卒業証書の受け取りを拒否…
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「ヒポクラテスの困惑」中山七里著
「ヒポクラテスの困惑」中山七里著 2020年4月。新型コロナウイルスによるパンデミックのさなか、埼玉県警捜査1課刑事・古手川和也のもとを、1人の女性が面会に訪れる。「昨日、叔父がコロナ感染症で…
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「60歳からはアニメ三昧」松岡秀幸著
「60歳からはアニメ三昧」松岡秀幸著 1958年生まれの著者が物心つく頃、テレビが自宅にやってきた。当時は昼過ぎに放映休止の時間があり、日本テレビではその時間帯にアニメーションを流していて、こ…
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「風待荘へようこそ」近藤史恵著
「風待荘へようこそ」近藤史恵著 保泉(ほずみ)眞夏はいきなり夫に離婚を切り出され、娘も夫と暮らすことになって独りになった。会社員を辞めてもう10年もブランクがある45歳の女にどんな仕事があると…
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「骨を喰む真珠」北沢陶著
「骨を喰む真珠」北沢陶著 大正14年、大阪実法新聞の身の上相談欄を担当する新波苑子は奇妙な投書を受け取った。 「私は溺れております 青い家の中で朽ちていきます……」 差出人は丹邨…
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「梅の実るまで」高瀬乃一著
「梅の実るまで」高瀬乃一著 茅野淳之介の家はかつて徒目付(かちめつけ)を務めていたが、淳之介が15歳のとき、父が自害したため、小普請入りとなった。お役目がないため小石川で私塾を開いて糊口をしの…
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「大人のための“名言ケア”」石原壮一郎著
「大人のための“名言ケア”」石原壮一郎著 「心にもない言葉よりも沈黙のほうが、むしろずっと社交性を損なわない」(ミシェル・ド・モンテーニュ)。よく知らない人と2人でいると、つい「今日は暑いですね…
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「崖っぷちの老舗バレエ団に密着取材したらヤバかった」渡邊永人著
「崖っぷちの老舗バレエ団に密着取材したらヤバかった」渡邊永人著 著者が勤める会社は、大阪のキャバクラ嬢に密着取材したYouTubeチャンネル「進撃のノア」などの動画を制作している。 あ…
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「本日、東京ラプソディ」中野翠著
「本日、東京ラプソディ」中野翠著 中野は新築マンションに引っ越して半月になるがいまだに慣れない。九段方面で行われた北野武監督の新作映画「首」の試写会に行き、帰りに神保町をぶらついた。 …
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「ストリップ劇場のある街、あった街」早乙女宏美著
「ストリップ劇場のある街、あった街」早乙女宏美著 1986年から踊り子としてストリップ劇場のステージに立った著者が、初めて浅草フランス座のステージに立ったのはデビューから3年後。1階の演芸場横…
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「大人のブルーハーツ」スージー鈴木著
「大人のブルーハーツ」スージー鈴木著 1985年から1989年ごろ、著者ら直撃世代は震えながらブルーハーツの音楽を聴いていた。それから40年近く経ち、恋愛や仕事、成功や失敗など、さまざまな経験…
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「坂の中のまち」中島京子著
「坂の中のまち」中島京子著 坂中真智は大学に入学して、祖母の親友・久世志桜里の営む小日向の下宿屋に下宿することになった。 ある日、志桜里が知人のお通夜で沖縄に行くことになり、留守を頼ま…
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「知っているようで知らない知っていれば自慢できる 言葉事典」こんどうよしひこ、志賀内泰弘ほか著
「知っているようで知らない知っていれば自慢できる 言葉事典」こんどうよしひこ、志賀内泰弘ほか著 若者の間や、特定の業界や地域では当たり前に使われている言葉も、無関係な人には分からないことが多々…
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「わたしたちは、海」カツセマサヒコ著
「わたしたちは、海」カツセマサヒコ著 ずっと内陸部で育った「俺」は母と一緒に父親から逃げ、さらに母親からも逃げるように上京して20年近く東京にいたが、2カ月前に海の近くのアパートに引っ越してき…
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「夜更けより静かな場所」岩井圭也著
「夜更けより静かな場所」岩井圭也著 大学3年の遠藤吉乃は茂伯父さんがやっている古書店「深海」を訪れた。おすすめの小説はないかと尋ねたら、ロシアの作家、ソフィア・レプニコワの「真昼の子」を渡され…