「のだめカンタービレ」は2005年秋にTBSで放送されるはずだったが…
「のだめカンタービレ」(2006/フジテレビ系)
東京の夏がクソ暑くて長くなった。で、2005年に「クールビズ」とやらで、夏のノー上着・ノーネクタイが推奨される。そのせいか、襟や袖の裏に柄の生地を使ってオサレ感を演出したワイシャツを着たサラリーマンが急増。ボタン2つ外して袖をまくり、チェックやストライプをチラ見せして、女の子の反応を期待していた。
いま50代くらいのオジリーマンでもたまに見かけるけど、なぜか「ゲド戦記」とか「デスノート」を思い出してしまう。そしてドラマで思い出すのは、06年10月のフジテレビ系月9「のだめカンタービレ」だ。
二ノ宮知子による原作は、クラシックを題材にした漫画。当時あちこちで見かけた0円週刊誌「R25」にも記事が出たのを覚えている。
「奇人天才ピアニスト“のだめ”と、俺様系天才指揮者“千秋”と、その周辺の話。圧倒的な演奏描写と、抜群のコメディーセンス」みたいな紹介で、女子向け漫画誌の連載なのに男性ファンも一気に拡大。そんな中でのドラマ化だった。
ドラマは“のだめ”を上野樹里(当時20)、“千秋”を玉木宏(同26)が演じていた。人気コミックのドラマ化は原作ファンの思い入れが強いほど「これじゃない!」と厳しい目で見られがちだけど、僕の周囲では大絶賛。「漫画では聞こえてこない音楽を聴かせてくれた」とか、「のだめも千秋もハマりすぎて、最高!」とか。世界観を損なうどころか、そのまんまやって「フジテレビさんありがとう」とまで原作読者に言わせたのはすごい。原作の魅力+その世界をまるごと理解した制作陣がかみ合った、お手本のような出来だった。


















