池乃めだか芸歴60年を振り返る(後編)「単に時代に合わせてきたというか、カン! フィーリング、フィーリング♪」
早期の対応で2週間の入院で済んだのは不幸中の幸い
──2023年に脳梗塞を発症。早期の対応で2週間の入院で済んだのは不幸中の幸いだった。
「軽症で良かったですね」て言われるけど軽いことなんてないんです。あっちこっちしびれて痛いし、しゃべるほうの脳が大丈夫やっただけで、そらキツいよ(笑)。
──それでも舞台に立ったらわからない。
ちょっとでもいい印象残したいからね。ちょっとでもわかりやすくしゃべらないかんし。ホントは舞台でも痛い、年がら年中痛い。けど、舞台立てば気が引き締まるんかな。
──休日はどう過ごす?
昔はゴルフ行ったりしてたけど、5、6年行ってへん。でけへんから。いったん行かなくなると意欲がなくなって、もうゴルフも過去の話。「ゴルフやったなー、あの頃元気やったなー」て思うだけで。最後に残るのは……やっぱり仕事やね。
──ナインティナインの岡村が吉本に入った時、「ようやく吉本も俺の後継者を入れたか」と語ったという。また自身の芸歴60周年記念「ちっさいおっさん大祭り」でも同じスーツで登場。芸人として小さいことが武器になっている。
そうかな? 岡村さん、おっきいでー。そんなちっさいとは思わへんなぁ。ちっさいのはしょうがない、小さいんやからね! 服探すの大変て、昨日今日始まったことじゃないし、あきらめとるわね(笑)。
──池乃めだかのネタを継いでもらうことは?
そら、岡村さんが「あのギャグください」言うたら「いいですよ、どうぞ使うてください。絶対、岡村さんのほうが面白なると思うし」とか言うやろね。
──60年の長きにわたって芸人を続けるには?
時代が変われば新喜劇のスタイルも変わってくるでしょ。現に僕らが若手でおった頃から変わってきてるからね。僕らが新喜劇に入った50、60年前なんか、男が女の格好して舞台に出てくるだけで大爆笑やった。そんなの今やってもだれも笑わんでしょ? 笑いも何もかも変わってくる。
──どうすれば生き抜けるのか。
それは僕が聞きたいですわ。単に時代に合わせてきたというか、カン! フィーリング、フィーリング♪それしかできへん(笑)。
(聞き手=岩渕景子/日刊ゲンダイ)
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