池乃めだかが語る 吉本芸人“酒豪3傑”の飲みっぷりと生き様

公開日: 更新日:

 芸能生活56年。ネクタイより身長が低いギャグや猫のモノマネで知られる「ちっさいオッさん」の池乃めだかさん(76)。お酒とともに生きてきた半生と破天荒な吉本芸人の生きざまをたっぷり聞いた。

 ◇  ◇  ◇

「酒屋なんか、大人になったら機関銃で全部潰したるわ……」

 小学校3、4年の頃、ずっとこんなこと思てましたわ。「そんな過激な!!」と怒られそうやけど、当時は酒にエエ思い出がないんです。

 オトンが脳出血で亡くなったのは3歳の時。以来13歳年上の兄貴とオカンの3人暮らし。オカンは家で洋裁の針仕事、兄貴は鉄工所の工員してました。針仕事いうても、あったりなかったりで単価も安い。そら貧乏やった。

 それでも兄貴は20歳すぎたら彼女もできて、家にはあんまりおらんようになるでしょ。オカンにしたら話し相手を取られたみたいで寂しいてしゃあなかったんやろね。夜な夜な家で芋焼酎飲んで憂さ晴らししとったんよ。で、飲み干してしまうと、僕が一升瓶持たされて酒屋へ量り売りを買いに行かされるんですわ。飲み切ったらそこでやめときゃエエのに、歯止めがきかんから雨の日でも真冬のクソ寒い時でも……。しかも、金がないからたった1合や。記憶にあるのは寒い晩ですわ。ドラマやないけどね、悲しいて悲しいて空を見上げたら満天の星。キラキラ瞬いとってね、ホンマきれいやった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった