広がる熟年離婚…「妻に捨てられる夫」の特徴は4つ、では夫が見限る妻とは?
裁判の申立件数は妻が夫の2倍近い
「労働力調査」(2024年版)では、共働き世帯は専業主婦世帯の2.6倍に上る。結婚後も働く女性が圧倒的だ。夫の扶養の範囲内で働くかどうかは課題だが、その制限を気にせず働く妻は少なくない。こと女性の経済力の面では、離婚のハードルは確実に下がっている。
では、熟年離婚で捨てられる男女の共通項とは何なのか。まずは捨てられる男性だ。
「家族問題評論家として活躍する池内ひろ美さんとも一致していて、捨てられる夫の特徴は4つあります。妻を名前で呼ばず『おい、ねぇ、あのさぁ』などで呼びかける、『ありがとう』も『すみません』も言えない、外見の変化に気づかない、そして誕生日や結婚記念日を覚えていない、です。昔ながらの家父長的な男性で、妻のミスには『なんでできないの?』と人格を否定しながら追及し、相手を見下す一方、妻にちょっとしたことを追及されると、『忙しいから後にして』などと取り合おうとしません。『自分の稼ぎでいい暮らしができている』という自負が強く、相手を見下すのです。そんな性格だから、次第に妻とのやりとりが面倒になると、ほとんど口を利かなくなって無反応、無意識になるから、相手の外見の変化にどんどんうとくなります。記念日を忘れるのもその延長線上です」
昭和の亭主関白ほどロコツではなくても、“妻との差”を気にする男性はこの傾向が少なからずあるという。
では、夫が見限る妻は?
「マウントを取る夫が妻に嫌がられるように、マウントを取る妻も夫に拒否感を持たれます。いずれもDVリスクがありますが、夫が被害者の場合は周りに認識されにくいし、妻と義母の2人から精神的に責められることもあって厄介です。今はどんなことでも分担する夫婦が多く、稼ぐ力はもちろん、家事力や育児力、はては性力が乏しいと、妻にバカにされて精神的に追い込まれる夫もいます」
昨年の「司法統計」によると、裁判所が取り扱った離婚3万5137件のうち、申立件数は妻が2万2967件で、夫が1万2170件。妻が夫の2倍近いが、最近は夫からの申し立ても珍しくなくなっている。
「どちらが離婚を申し立てようと、潜在的に相手を見下す意識があるようでは、婚姻関係の継続は難しいので、離婚は決して悪くないと思います。それで、楽に付き合えるパートナーを見つける方がよっぽど穏やかな生活ができるでしょう」
平均寿命が男女とも80歳を超えた今、50代、60代の熟年離婚はその後の人生の有力な選択肢になっているということだ。


















