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保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

保阪正康日本史縦横無尽

大杉栄を信奉するアナキストたちは戒厳司令官に発砲した

公開日：2019/10/09 17:00　更新日：2019/10/09 17:00

震災時の戒厳司令官だった福田雅太郎（Ｃ）日本電報通信社撮影

　大杉栄の虐殺をはじめ、社会主義者、中国人、朝鮮人を虐殺した事件は、国際社会に日本人と日本社会の性格を印象づけることになった。新聞の特派員の報道は「日本人は感情の高まりやすい民族」という点で共通していた。しかし改めて歴史の視点で見てみると、こうした事件は、軍事をはじめ自警団に象徴…

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【連載】保阪正康日本史縦横無尽

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