著者のコラム一覧

保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

保阪正康日本史縦横無尽

GHQ幹部は「A級戦犯を生体実験しろ」と激高した

公開日：2022/04/07 17:00　更新日：2022/04/07 17:00

連合国軍最高司令官総司令部（GHQ）屋上ではためく国連旗（Ｃ）共同通信社

　ソ連側に労務提供や国籍を離れるも可とする文書を提出した大本営参謀に、私が何度か取材を行ったことはすでに書いてきた。その参謀からの証言ではないのだが、一部の参謀には日本は密かにソ連と手を結び、対米英戦を継続しようとの考えもあったという。本土決戦で戦うよりもソ連の力を借りて憎き米英…

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