語り部の経営者たち
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モンベル 辰野勇会長(3)数字を追いかけるモノづくりをやってこなかったから受け入れられた
起業から約30年で、当時グループ年商800億円規模の企業に成長を遂げたモンベル。現在創業約50年経過した。次なる30年先への飛躍を辰野氏に聞いた。 「100億円から200億円、正直これは僕にと…
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モンベル 辰野勇会長(2)山好きの“山ヤ”が買いやすくするため、値引き合戦に終止符
クライマーとして偉業を成し遂げ、28歳でモンベルを起業した辰野氏。ドイツの老舗登山用品店へ飛び込みで寝袋の販売を行い、グローバルマーケットを見据えたマーケット開拓を進めていった。 その後、パ…
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モンベル 辰野勇会長(1)最年少でアイガー北壁登攀に成功したアウトドアブランド創業者
「子供の頃は体が弱くて勉強が苦手だったけど、山に行ったらなんだか落ち着きました。学校の成績が悪くても俺には山がある。山はずっと自分の居場所でした」 そう話すのは、登山愛好家だけではなく一般にも…
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五島つばき蒸溜所 門田邦彦代表 (8)世界中の人に五島に来てもらいたい
五島つばき蒸溜所の隣には、昨年10月に100周年を迎えたという半泊教会が立つ。信徒は83歳の女性1人になった。 門田たち3人は、石垣の積み直しや掃除などといった教会の維持管理を自ら申し出て手…
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五島つばき蒸溜所 門田邦彦代表 (7)地元銀行や親しいクリエーターたちが応援
開業資金には、3人の退職金をつぎ込んだ。それでも、蒸留所を建てるにはとても足りない。 地元の銀行に融資を申し込むと、五島市にある支店が融資できる金額のレベルを超えているということで長崎市の本…
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五島つばき蒸溜所 門田邦彦代表 (6)椿との深い関わり、五島を代表するクラフトジンの顔に
ジンとは、ジュニパーベリーの香りづけがされることが必須条件になっている。それ以外のボタニカルは、花でも実でも葉でも根でも何を使ってもよく、そこにクラフトジンの個性が生まれる。 門田は五島に蒸…
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五島つばき蒸溜所 門田邦彦代表 (5)五島列島の持つ歴史や文化にひかれる
蒸留所の候補地は「自然が豊かで水質がいい」などの条件で3つに絞った。静岡・蒲原町、愛媛・西条市、そして長崎・五島列島だ。 クラフトジンは日本ではまだそれほど浸透していないが、海外の市場規模は…
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五島つばき蒸溜所 門田邦彦代表(4)起業のきっかけは50歳社員向け研修
近年は人生100年時代を見据えて、定年前の社員向けにキャリアデザイン研修を開催する企業が増えている。門田が勤務していたキリンビールでも、50歳を目前にした社員を対象に受講が義務づけられていた。 …
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五島つばき蒸溜所 門田邦彦代表(3)村上春樹のお酒にまつわる作品の世界に憧れて
門田にとって、お酒の原点は大ファンでもあった村上春樹作品だ。 「『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』や『1973年のピンボール』といった初期の作品には、バーがよく出てきます」 …
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五島つばき蒸溜所 門田邦彦代表(2)「氷結ストロング」や「一番搾りフローズン」などを開発
1994年、門田はキリンビールに入社した。埼玉支社の営業からのスタートで、最初の3年間は酒販店を担当した。 どんな人に飲んでもらっているのかを知りたくて、酒販店主に得意先の飲食店に連れて行っ…
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五島つばき蒸溜所 門田邦彦代表(1)大手酒類メーカーを早期退職しクラフトジンづくり
長崎・五島列島の福江島にある「五島つばき蒸溜所」が造るクラフトジン「GOTOGIN」(ゴトジン)が人気を呼んでいる。 稼働してから半年あまり、主な販路はネット通販なのだが、対応が追いついてい…
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赤ちゃん本舗 味志謙司社長(7)“子育て総合支援企業”として「赤ちゃんのいる暮らし研究所」を設立
赤ちゃん本舗は、今年3月に「赤ちゃんのいる暮らし研究所」を設立した。アンケートやインタビューなどのマーケティングリサーチやオープンデータから、赤ちゃんのいる暮らしをインサイトし、そこから子育てに関す…
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赤ちゃん本舗 味志謙司社長(6)ベビー用品から領域を広げて離乳食・幼児食に挑戦する理由
時代とともに成長してきた赤ちゃん本舗。昨今は、女性の社会進出が本格化し、その影響もあってベビー用食品の売り上げが好調だという。 「共働きが増加していることが大変影響しております。5年くらい前ま…
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赤ちゃん本舗 味志謙司社長(5)アライアンス事業で「オイシックス」「日産自動車」と連携
コロナ禍の影響で、厳しい環境に追い込まれた赤ちゃん本舗だが、それをきっかけに優良企業と連携するアライアンス事業を発足させた。 「赤ちゃん本舗には、妊娠・出産・子育てを今からしようとしている人が…
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赤ちゃん本舗 味志謙司社長(4)経営再建に道筋をつけるも押し寄せる少子化の波
セブン&アイ・グループとの資本提携後、赤ちゃん本舗の改革は功を奏し、売り上げは減少したが利益は増加。2007年から6年間で経営再建を果たした。早期に経営再建の道筋をつけた味志氏らは次なる展開を見据え…
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赤ちゃん本舗 味志謙司社長(3)リストラ断行で懸念したプロパー社員との摩擦
2007年、資本提携をしたイトーヨーカ堂から出向して赤ちゃん本舗の業務改革を進めた味志氏。既存社員からの反発や軋轢はなかったのだろうか。 「当時の代表である河邉司郎は、営業に対する人員をイトー…
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赤ちゃん本舗 味志謙司社長(2)カリスマ経営者・鈴木敏文氏に学んだ「リーダーとしてのイロハ」
法政大学時代に家電量販店のアルバイトで物売りの面白さに魅了された味志氏は、1993年にイトーヨーカ堂に入社。ここで経営のイロハを学んだと話す。 味志氏がイトーヨーカ堂時代に印象深かったのは、…
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赤ちゃん本舗 味志謙司社長(1)イトーヨーカ堂から出向してきた“小売りのエキスパート”
子育て世帯や孫のいる人には身近な存在である赤ちゃん本舗。その歴史は長い。前身は、1932年創業の小原正商店だ。呉服商の家に生まれ、中学卒業後に綿織物や洋反物の商売の見習いをしていた小原正司氏が、「日…
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トラストバンク 川村憲一社長(4)社長就任後、売り上げは150%アップ
ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクの事業拡大に手腕を発揮してきた川村憲一。 2020年1月1日、創業社長の須永珠代から後継社長に指名されている。47歳の…
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トラストバンク 川村憲一社長(3)カリスマ創業者のアイデアを次々に事業化
国内初のふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」で一躍、注目を集めるようになったトラストバンク。社長を務める川村憲一は、ベンチャー・リンクを退社後、楽天などを経て「スマートギア」というサイト制…