セブン銀行 松橋正明社長(1)高専出身の異色社長が描くATMの未来像

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 スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグ――。世界をリードしてきた2人に共通するのはTシャツ。公式の場にもカジュアルな格好で登場する。今や“出来る男”の代名詞になっているTシャツをトレードマークとするトップが日本にもいる。セブン銀行の松橋正明社長(61歳)だ。この日も明るい紺色のTシャツにジャケットを羽織った姿で現れた。

「こうしたスタイルになったのは昨年6月、社長に就いてから。これまでに着ていた服をほとんど買い替えました」

 社長就任後、ネクタイを締めたのは数回しかないと笑う松橋氏。大胆なイメージチェンジの理由は「セブン銀行がスピーディーにものごとに取り組んでいく姿勢を表したかったから」だという。たしかにスーツ姿よりも、フットワークの軽さが伝わってくる。

 セブン&アイグループの一員としてセブン銀行(旧社名アイワイバンク銀行)が創業したのは2001年。当初は在籍していた日本電気からの出向という形だったが、その時期も含め、松橋氏は準備段階からずっと主力のATM事業に携わってきた。

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