広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

公開日: 更新日:

「監督になったとき、生徒と一生付き合える監督になろうと思った。野球部は『家族』。真剣に本気で向き合ってきた。そういう信頼関係のもとでやってきたから、ずっと続けられているのかなと思いますね」

 広島広陵高の中井哲之監督(63)の言葉である。1990年に27歳の若さで母校の野球部監督に就任。商業科の教員として85年に広陵のコーチ兼副部長に就いて以降、2度のセンバツ制覇を果たすなど、高校球界を代表する名将としてその名をとどろかせてきた中井監督が、日刊ゲンダイの取材に答えたのは2019年の春の甲子園出場時のこと。当時で指導歴は35年目、「監督を長く続ける秘訣は?」と問うと、間髪を入れずに返ってきたのが冒頭の答えだった。

 全員一緒、全員家族――を合言葉とする名門校が、そのモットーに反する不祥事で開催中の夏の甲子園を途中辞退。1月に部内のルールを破ったとされる当時1年生の下級生部員が、上級生から代わる代わる暴行を受けていたとする事案が大会前からSNSによって拡散された。7日の旭川志峯(北北海道)に勝って初戦を突破すると、不祥事に対する学校や高野連の対応に批判が殺到し、部員への誹謗中傷もエスカレート。初戦前日の6日には、監督・コーチを含めた新たな暴力事案がSNSに投稿され、ついに前代未聞の途中辞退に追い込まれたわけだが……。

「被害部員の保護者が投稿したSNSでは、1月の暴力事案発覚後、被害部員が中井監督から口止めを強要されたような記述もあり、中井監督への批判も加速しています。学校側は途中辞退の理由を、野球部寮に爆破予告があったこと、一般生徒が登下校時に追いかけられたりする事態が起きていることなどを挙げ、『生徒を守ることが最優先』としていたにもかかわらず、衝撃の辞退から一夜明けた11日には、野球部のグラウンドから金属バットの打球音が響いていた。爆破予告があって生徒の身が危険にさらされているとしているのに、練習をさせるのは矛盾している。ここでも学校と野球部の対応が問題視されているのです」

 とは、地元マスコミ関係者だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  2. 2

    巨人・甲斐拓也「あと4年続く地獄」…FA入団2年目にして上にも下にも居場所なし

  3. 3

    あの落合博満氏が認めた「天才打者」…多くの引き出しを持つ順応性こそが大きな武器だった

  4. 4

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  5. 5

    巨人・戸郷翔征トレード獲得に他球団が虎視眈々 「ウチなら再生できる」「環境を変えた方がいい」

  1. 6

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  2. 7

    「投手の墓場」で好投する菅野智之の価値 僕が日本人史上2人目の本塁打を打ったのもクアーズフィールド

  3. 8

    佐々木朗希vsシーハン 「マイナー落ち」めぐるドジャース崖っぷち2投手がちんこ勝負

  4. 9

    巨人にFA松本剛は必要だったのか…批判殺到する本人よりも「責められるべき人間がいる」と他球団関係者

  5. 10

    ドジャースが大谷翔平のリアル二刀流に制限をかける日 本人は「投げているから打てない」否定するが…

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子×テレ東イケメンアナ“お泊り愛”の行方…女子プロは「体に変化が出る」とも

  2. 2

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  3. 3

    ヘタクソ女子プロはすぐバレる!ツアー史上最短「98ヤード」の15番のカラクリ

  4. 4

    サバンナ高橋茂雄いじめ謝罪のウラ… 光る相方・八木真澄の“ホワイトナイト”ぶり 関西では人柄が高評価

  5. 5

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  1. 6

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  2. 7

    SixTONESが日テレ「24時間テレビ」出演発表で次に“熱愛”が撮られるメンバーとファンが喜べない事情

  3. 8

    犯人探しはまだまだ続く? 中山功太案件“解決”で強まる「パンサー尾形の件は誰なの?」の疑問

  4. 9

    小結高安を怒らせた? 横綱豊昇龍が初日黒星でいきなりアクシデント→休場の自業自得

  5. 10

    消えないナフサ供給不安、現場にはモノ届かず…高市首相4.16明言「目詰まり解消」はやはり大ウソだった