エルテス 菅原貴弘社長(1)ネット炎上はこうして起きる! “鎮火”に向けたデジタルリスク対策
製品やサービスの不手際や不祥事、ユーザーのいたずらなどが、SNSなどで瞬く間に知れ渡ってしまうネット社会。こうした“炎上案件”でひとたび対応を誤れば、企業経営に大打撃を与える恐れもある。エルテスはそんな炎上案件をネット上でいち早く探索し、鎮火に向けた対応策の指南まで提供する、デジタルリスク対策を展開している。東大中退で同社を起業したという代表取締役の菅原貴弘氏に、同社はいかにデジタルリスク事業の旗手へと至ったのかを聞いた。
まずはエルテスが、どんなやり方で炎上対策に取り組んでいるのかを見てみよう。
契約企業に関するネット上の書き込みを、AIを使った探索システムが24時間体制で分析。炎上につながりそうなものを自動的に見つけてくる。「こうしたシステムの欠点は、エラー情報が多いことです」と、菅原氏は語る。
そこでエルテスでは、システムの探索結果を、担当者が約4時間に1回、目視でチェック。その上で本当に炎上につながりそうな書き込みだけを契約企業に報告するという。
この「4時間」というのが、同社のこれまでの経験から導き出された、炎上対策のミソとなっている。
■関連記事
-
語り部の経営者たち 象印マホービン 市川典男社長(3)高級炊飯器がヒットもライフステージにあわせて選ぶことができる製品を…
-
語り部の経営者たち 象印マホービン 市川典男社長(2)家庭用品メーカーのトップブランドを目指して…“CM戦略”が大当たり
-
注目の人 直撃インタビュー リゾート開発計画に揺れる野沢温泉村の村長に聞いた「ニセコでも白馬でもない独自文化の根付く唯一無二の村をつくる」
-
「もうけびと」に聞く金儲けの秘訣 ゴキブリ駆除で業界革命を起こした男に聞いた 完全駆除率99.5%、リピート率97.9%の秘密
-
クルマは乗らなきゃ語れない 新型ダイハツ ムーヴに初試乗! スライドドア化は是か非か? 王者ホンダN-BOXと比べてみた