巻頭特集
-
案の定、海洋放出は最悪の展開 岸田首相よ「悪いのは中国」ではすまないぞ
東京電力福島第1原発にたまり続ける汚染水の海洋放出をめぐるハレーションは、大きくなるばかりだ。猛反発する中国は強硬姿勢を崩さない。日本産水産物の全面禁輸で一歩も引かない構えだ。日本経済の下支えが期待…
-
説明不足どころか嘘ばかり 処理水放出をめぐる世論調査の裏側
24日に始まった福島第1原発の処理水放出後の週末に行われた各社の世論調査を見ると、内閣支持率は相変わらず低迷が続いている。 読売新聞が25~27日に実施した全国世論調査では、岸田内閣の支持率…
-
いよいよ鮮明キシダメノミクス この市況で投資など庶民には無理
いまだ姿形が見えない岸田首相の金看板「新しい資本主義」は、この国の経済をズタボロにすることが狙いなのかと勘繰りたくもなる。岸田政権の発足から1年10カ月あまり、日本経済は地盤沈下の一途だ。輸入物価高…
-
無策の末の処理水放出 東電と政府の尻拭いになぜ血税?
福島第1原発にたまり続ける「処理水」の海洋放出を強行してから、わずか1日。25日、政府は早くも風評被害対策として用意した基金を取り崩す考えを示した。放出に猛反発する中国が、日本産水産物の輸入を全面停…
-
処理水放出も殺傷武器輸出も 岸田首相「おれがやった」という高揚の危うさ
誰のための政治決断なのか。24日午後1時過ぎ、福島第1原発の敷地にたまり続ける「処理水」の海洋放出が始まった。 今回は約7800トンの処理水を海水で薄め、17日間かけて放出する。海洋放出は今…
-
処理水放出は永久に続く「後は野となれ山となれ」の無責任
東電福島第1原発で増え続ける汚染水の海洋放出が24日、強行された。あの苛烈事故から12年あまり、被災地の復興はいまだ道半ば。2015年に安倍政権と東電は「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」…
-
慶応優勝で高校野球は変わるのか 甲子園を席巻した快挙の秘密と朝日の狼狽
夏の甲子園が異常な盛り上がりを見せた。主役は107年ぶりに全国優勝を果たした慶応(神奈川)だ。 「テレビのワイドショーでも連日、慶応の快進撃を取り上げているのは、他の野球強豪校とは明らかに一線…
-
子供だましのようなセレモニーで処理水放出 岸田首相に非難殺到
結局、当事者の声は無視か。どこが「聞く耳」なのか。 岸田政権は、22日にも「関係閣僚会議」を開き、福島第1原発の敷地内に保管されている「汚染水」を福島の海に放出する時期を決定する。24日に放…
-
日米韓首脳会談を「歴史的」と自画自賛、それをタレ流す大メディア
「歴史的」の言葉だけが先走っていた。米ワシントン郊外の大統領専用山荘「キャンプデービッド」で18日昼(日本時間19日未明)に行われた日米韓首脳会談。共同記者会見で3首脳は「歴史的会談」を強調してみせた…
-
安倍派の跡目争いを大々的に報道 日本の政治はいつまでたってもムラ社会
「安倍派新たな運営体制へ」「対立回避を優先」「集団指導体制に」──。 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が新体制に移行する、と大マスコミがこぞって報じている。 派閥会長だった安倍…
-
自治体もリクルートに協力 いくら武器を爆買いしても自衛官不足の行き着く先
高校3年生の息子宛てに、突然ダイレクトメールが届く。差出人は防衛省。封をあけると、自衛隊への勧誘の文言。どうして就職・進学年齢の息子がいることが分かったのか? まるで戦前の赤紙じゃないか──。そんな…
-
庶民の暮らしは眼中になしか 内政はほったらかし、訪米で高揚の岸田首相
<一事が万事、この調子だよ><政治家として薄っぺらすぎる><戦争のない平和な世界がいかに大事なのかという真剣な思いが感じられない>──。SNS上は批判や怒り、呆れる声であふれている。16日の東京新聞が…
-
終戦の日だけの平和報道 軍拡政権にメディア翼賛化の不気味
15日は岸田政権が安全保障政策を大転換してから初めて迎えた終戦の日だった。敗戦から78年。新型コロナウイルスの5類移行を受け、政府主催の全国戦没者追悼式の参列者数は昨年からほぼ倍増の1855人となっ…
-
戦後最悪の終戦記念日 白々しい岸田軍拡政権の「不戦の誓い」
台風を心配しながら迎えることになった78回目の敗戦記念日。これほどキナ臭さが漂う8月15日は、戦後、初めてなのではないか。戦争を知る世代は、本気で日本の将来を危ぶんでいる。 戦争経験者が懸念…
-
ガソリン価格は天井知らず お盆休みで思い知らされた無能政権の物価対策
帰省シーズンをガソリン高騰が直撃している。新型コロナが5類に移行してから初めてのお盆とあって、どこもかしこも大混雑。何とも間が悪いことにガソリン価格の上昇が止まらない。経産省によると、7日時点のレギ…
-
国民に「戦う覚悟」を求める岸田政権下の原爆、終戦記念日の空々しさ
台湾有事を想定し、日米や台湾に「戦う覚悟」を求めた自民党の麻生副総裁の発言が“失言”じゃなかったことは衝撃だ。 訪台に同行した麻生派議員がテレビ出演で、「当然、政府内部を含め、調整をした結果…
-
怪しい無法国家の大阪・関西万博強行 開催する意味もなければ力もなし
建設の大幅な遅れで、「再来年4月の開幕に間に合うのか」と懸念されている2025大阪・関西万博。これまで大阪の局地的な問題と見られて世間の関心も薄かったが、あまりにお粗末な現状が話題を呼ぶという皮肉な…
-
麻生暴言は岸田とタッグの確信犯 受け入れるメディアと世論の恐ろしさ
「長崎を最後の被爆地に」──。原爆投下から78年。6日の広島に続き、9日、長崎で「原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が営まれた。台風接近に伴い、一般市民の参列も見合わせ、会場は例年の平和公園から屋内施設に変…
-
統一教会と同じパターン 秋本はトンズラ、木原は沈黙という国民愚弄
とことん、有権者を舐めているとしか思えない。 洋上風力発電事業を巡り、自民党を離党した秋本真利衆院議員が、風力発電会社「日本風力開発」(東京)の塚脇正幸社長から約3000万円の不可解な資金提…
-
何でもかんでも米国頼み 処理水放出のための訪米なのか
福島第1原発の処理水の海洋放出をめぐって、摩訶不思議なニュースが流れている。 17日から訪米する岸田首相が、18日にワシントン近郊で行われる日米韓首脳会談で処理水を海洋放出する計画について両…