野球用具が高すぎる!硬式3点セットで10万円コースなら、サッカーに人気が流れて当然だ
まだ6月なのに気温が35度を超える異常な暑さが続いている。そんな中、続々と地方大会が開幕している高校野球に物申したい。
夏の甲子園大会は昨年、最初の3日間だけ昼間の暑さを避け、午前と夕方に分けて試合を行う「朝夕2部制」が導入された。五回終了後に選手が休息する「クーリングタイム」など、今ではさまざまな暑さ対策が取られている。
元阪神の選手として言わせてもらうと、甲子園が球児の憧れなのは百も承知だが、京セラドーム大阪は冷房が効いていて、涼しくて快適な球場だ。1回戦だけでもこっちでできれば、だいぶ改善されると思うのだが、「甲子園で夏休み中の8月開催」が前提なら、議論しても仕方がない。重篤な被害が出ないよう、主催者が暑さ対策を立てるしかない。
主にデーゲームで試合を行うロッテの二軍監督時代に強く感じたことがある。炎天下での練習や試合は、プロでさえ集中力を欠くことが多い。技術向上につながるとは思えない環境で、ドーム球場などで快適に練習や試合を行う球団と比べ、成果にも差が表れる。今では夏の時季の二軍戦も、夕方開始やナイターが増えている。高校野球はやはり時代と逆行している。