長嶋茂雄さんは松井秀喜の背もたれをガーンと蹴っ飛ばし、「巨人の4番道」を説いていた

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元巨人二軍監督の内田順三氏による「ユニホーム着続け50年 巨人広島名伯楽の作る育てる生かす」(第34回=2020年)を再公開

 “燃える男”、“ミスター”の愛称で国民的人気を誇ったプロ野球巨人監督の長嶋茂雄さんが6月3日、都内の病院で肺炎のために亡くなった。享年89。選手、監督として数々の伝説、逸話を残した「ミスタープロ野球」は、身近に接した者すべてにそれぞれの「長嶋茂雄像」を強く印象づけてもいる。日刊ゲンダイ連載で多くの球界OBが語ってきたその実像を再構成して緊急公開する。

 今回は巨人で打撃コーチ、二軍監督などを歴任しなどを内田順三氏による「ユニホーム着続け50年 巨人広島名伯楽の作る育てる生かす」(第34回=2020年)を再公開。本文中の年齢・肩書きなどは当時のまま。 

  ◇  ◇  ◇

 長嶋茂雄監督による「4番1000日計画」の英才教育を受けた松井秀喜は、試合中のベンチでは常にホームベース寄りの最前列に座っていた。長嶋監督の真ん前である。

 松井が4番に座ってからも、チャンスで凡退し、ベンチで下を向いていると、長嶋監督は松井の背中越しにベンチをガーンと蹴り飛ばした。当然、松井はビックリする。長嶋監督は表情を変えず、前を向いたまま、こう諭した。

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