巻頭特集
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異次元緩和10年のツケを押し付け 庶民が黒田バズーカの尻拭い
世界中の中央銀行が、一斉に「インフレ抑制」に動いているのに、またしても黒田日銀はノーアクションだった。 予想通り、日本銀行は、28日に開いた金融政策決定会合で、現行の「異次元緩和」を続けてい…
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いきなり4兆円上積み ドンブリ勘定のバラマキ経済対策の狙いと効果
岸田首相が28日に満を持して発表する総合経済対策。あれよあれよという間にどんどん金額が膨れ上がり、一般会計から歳出される国費で29兆円超という異例の大型対策となった。究極のバラマキである。 …
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ただ漂うだけの“その日暮らし” 岸田政権は一体何をやりたいのか
善良な市民を強引に勧誘、洗脳して金品を収奪することばかり考えている──などと批判の声が出ている旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と、国民の懐から血税をむしり取ることばかり考えている自民党。 …
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遅すぎた山際更迭 国民愚弄政権の終わりの始まり
振り返ってみれば、岸田首相が悲願を実らせたプロセスもそうだった。自民党の最大派閥を牛耳る首相の顔色をうかがい、恭順の意を示し続けたのに、何度もハシゴを外された。昨秋の自民党総裁選で「岸田は終わった、…
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黒田総日銀裁は居座り 覆面介入にどんな意味と効果があるのか
巨額の資金を投入して、どれだけの効果があるのか。 止まらない円安に対し、政府・日銀の円買い・ドル売りの為替介入が注目されている。 20日に節目の1ドル=150円台を突破し、週末の21…
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この相場は市場からの退場勧告 岸田首相が辿る英国・トラスと同じ道
この国のデタラメぶりがいよいよ浮き彫りだ。 日米金利差拡大などを背景に円安が加速する中、先週末の円相場は一時、151円94銭まで下落。1日で2円近くも円安が進み、32年ぶりの水準を更新した。…
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円安と物価高 英国は44日間の誤り、日本は10年間の亡国政策
就任わずか44日。あっという間の辞任劇だった。イギリスのトラス首相が退陣を表明した。引責辞任に追い込まれた原因は経済政策の失敗である。 9月6日に首相に就任したトラスは、同23日、党首選で掲…
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「政策協定」の底知れぬ闇 癒着の自民党政権に「調査」はできない
どこまでも続く、ズブズブの底なし沼──。自民党と統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との癒着に、また新たな事実が発覚した。それも教団が選挙を通じて政権政党の政策に影響を与えていた疑いが強まる動かぬ証…
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山際“瀬戸際”大臣だけではない クビにすべき閣僚はたくさんいる
臨時国会は始まったばかりなのに、早くも末期症状だ。20日までわずか4日間の予算委員会で、不適格閣僚がゾロゾロあぶり出されている。 山際経済再生相なんて、もうお話にならない。統一教会(現・世界…
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英国の次は日本だろう 円安は進み、物価は高騰、しかし、賃金は上がらない
「急激な円安で消費者や企業が困っていることは事実だ。政府には焦点を当てた対策をしっかりとやってほしい」 17日、東京都内で記者会見した経団連の十倉雅和会長。さすがに今の円安局面に対して、こう危…
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この政府・与党に膿は出せない 統一教会の“共犯者たち”が「調査」の笑止
「関係を持たない私が責任を持って、未来に向けてこの問題を解決したい」──。のっけから、自らは統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と関わりがないことを強調した答弁に驚いた。 ようやく、17日から…
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庶民を“殺した”アベノミクス 電気代支援でごまかされたらたまらない
円安が止まらない。先週末は外国為替市場の円相場が1ドル=148円台後半まで急落。1990年8月以来、約32年ぶりの安値を更新した。10月に入ってからのわずか2週間で4円以上も円安が進み、150円台も…
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円安を米国のせいにするな 歴代自民党政権の大失政
どこまでこの円安は進むのか。さすがに、この値動きは異常だ。 10月12日に1ドル=146円台に突入し「24年ぶりの円安」と騒がれたのも束の間、13日も1ドル=147円台後半まで下落して「32…
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この円安は誰のせいだ 国賊を国賊と呼ぶのは当たり前
「自由」と「民主」を標榜する政党とは思えない決定だ。自民党の党紀委員会は12日、安倍元首相を「国賊」と表現したとされる村上誠一郎元行政改革相に対し、1年間の「党の役職停止」処分を全会一致で決めた。 …
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発展途上国の発想 円安で外国人観光客が増えてはしゃぐ倒錯
<水際対策 大幅に緩和>(朝日新聞)、<「全国旅行支援 始まる」>(毎日新聞)──。新型コロナウイルス対策の水際規制が11日、大幅緩和されたのを受け、12日の全国各紙の1面にはこんな見出しが躍った。 …
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悪夢のような報復連鎖 狂ったプーチンに世界はどう出る
このまま報復の連鎖で泥沼化となるのか。 8日に起きたロシア本土とクリミア半島を結ぶ「クリミア大橋」の爆破。これをウクライナによる「テロ」と決めつけたロシアのプーチン大統領がウクライナ全土を攻…
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人材払底の自民党 岸田首相がダメで菅前首相が注目される世も末
悪い冗談としか思えない。菅前首相の存在感がじわりと増している。きっかけは先月27日の安倍元首相の国葬で「友人代表」として弔辞を読んだこと。首相在任中には原稿棒読みで「言葉が響かない」と批判された菅だ…
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1年で剥がれたバケの皮 岸田首相に広島サミット花道論にわかに現実味
岸田首相にとっては誤算の連続か、化けの皮が剥がれただけか。首相就任から1年で、早くも政権末期のムードが漂っている。 世論調査のたびに内閣支持率は下落し、軒並み不支持率と逆転。7月の参院選に勝…
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誰がやってもガンジガラメ 飛び交う黒田後任人事のアホらしさ
日銀の黒田総裁(77)の任期が、8日で残り半年となったことで、大手メディアが「後継に課題」「政府、人選を本格化」と、次期総裁人事について一斉に報じている。 朝日新聞(7日付)も<日銀総裁人事…
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針のむしろで火ダルマ 挙動不審大臣をクビにできない摩訶不思議
「早く辞めてもらった方が打撃が少なくて済む」 臨時国会召集直前、身内の与党からも辞任論が出始めていたが、岸田首相は動かなかった。 3日に開会した臨時国会で、山際経済再生担当相が案の定、…