インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

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 インドの高校生3人が、電気を必要としない冷蔵庫を開発し、世界的な環境賞「アース・プライズ2025」を受賞した。

「サーマボルト」と命名されたこの画期的な冷蔵庫を発明したのは写真の3人で、左からドゥルブ・チャウダリーさん、ムリドゥル・ジェインさん、ミスラン・ラダニアさん。

 この発明で賞金1万2500ドル(約170万円)を獲得し、その資金で200台の試作機を作り、120の病院に提供して実地テストを行う予定だ。

 それにしてもなぜ、電気を使わず冷却できるのか? それは塩が水に溶ける際に熱を奪う化学作用を利用した「イオノカロリック冷却法」を使っているから。

 主要な塩は「塩化アンモニウム」で、これにより水の温度を最大28度も下げることが可能だ。さらに「塩化アンモニウム」と「水酸化バリウム八水和物」を組み合わせることで、なんとマイナス10度まで冷却できる。

 ユーザーは“塩”を冷蔵庫の銅製のボックスに入れ、水を加えてジャイロスコープなどで攪拌(かくはん)するだけで冷蔵庫を利用できるという。

 電力供給が不安定な地域や災害時の救援、農村の医療現場での活用などが期待されている。

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