人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた
人間の脳内に蓄積されたマイクロプラスチックは、全部集めると「使い捨てスプーン」ほどの大きさであることがわかり、衝撃が走っています。
マイクロプラスチックが体内に蓄積されていることは、これまでも知られていました。人間の胎盤や血流、さらには赤ちゃんが最初に排泄した便からも既に見つかっています。しかし今回のニューメキシコ大学の研究が、その実態にさらに新たな光を当てました。
ショックだったのはまず蓄積したプラスチックの量です。平均的な脳にはおよそ7グラムのマイクロプラスチックが含まれており、これは使い捨てスプーンまたは、ペットボトルのキャップ5個分と同じ量です。しかも8年前に比べて、1.5倍に増えていることもわかりました。
またもう1つの驚きは、認知症の人の脳に、より多くのマイクロプラスチックが含まれていたことです。ニューヨークタイムズ紙の報道では、「認知症の人の脳は、血液と脳組織間の物質の通過を制限するバリア機構である血液脳関門が多孔質で、毒素を排出する能力が低いからかもしれない」という科学者の意見が掲載されていました。