西村カリン ニッポン見聞考
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日本の学力が高く、フランスは低いわけ…「国際数学・理科教育動向調査」の結果から考えた
先日、2023年3月に小学4年と中学2年を対象に実施した「国際数学・理科教育動向調査」の結果が公表された。日本の児童・生徒は、点数がわずかに下がったものの前回並みで、算数・数学も理科も最上位グループ…
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死刑の現実を見て見ぬふりの日本政府
今年2月のフランス滞在中、パリの有名なカフェで、偶然、フランスの元首相、リオネル・ジョスパン氏が隣の席に座った。日本の政治や社会について雑談したら、話題は日本の死刑制度に発展した。ジョスパン氏も私も…
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反捕鯨アクティビスト、ポール・ワトソン氏の事件は早く終わらせてほしい
日本と深い関係があるのに、日本でそれほど報道されていない事件がある。反捕鯨アクティビストのポール・ワトソン氏(「シー・シェパード」元代表)が日本の国際手配に基づいてグリーンランドで拘束された事件だ。…
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もはや先進国は民主主義のロールモデルではない
民主主義とは何か? 英国のチャーチル元首相がこう答えた。 「民主主義は最悪の政治形態といえる。これまで試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが」 北朝鮮、ロシア、シリ…
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日本被団協がノーベル平和賞を受賞…核保有国フランスから来た筆者の思い
15年以上前から、日本の被爆者(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞するのではないかと思って毎年の発表を注目していた。正直いえば、最近の3~4年は「もうないかも」と絶望していた。今月11日、帰宅途中に…
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袴田巌さんに無罪判決「検察官よ、世界が見ている。控訴を断念して下さい」
「被告人は無罪」──。9月26日、この文言は世界中に速報として報道された。 「死刑囚、袴田巌さんは無罪判決を言い渡された」 初公判から傍聴してきた私もうれしくて涙が出た。やっと無罪になっ…
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次の自民党総裁・首相への手紙
自民党の総裁選候補者の9人の皆さま。突然ですが、海外大手メディアの特派員として、次の自民党総裁及び首相にお願いがありまして、手紙を出すことにしました。 結論から言えば、海外マスコミを無視する…
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政治報道は永田町の日記に過ぎないの?
毎朝テレビニュースを見ると驚く。毎日ほぼ同じ。自民党の総裁選のニュースは、なんと「アドベントカレンダー」みたいなものだ。「アドベントカレンダー」はクリスマスのおよそ3週間前からのカウントダウンで、毎…
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「オーバーツーリズム」対策は、国が地方の支援を
多くの国々で「オーバーツーリズム」が流行語になった。観光客数が国や地域の受け入れ能力を超える現象だ。でも、人口1億2500万人の日本で3000万人以上の外国人観光客が来ると、オーバーツーリズムと言え…
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どんな世界情勢であっても、五輪を開催するのか
東京五輪から3年。今回はパリ五輪。先進国の大都市でオリンピックとパラリンピックを開催するのは意義があることなのか。 正直に言えば、個人的に疑問に思う。1964年の最初の東京オリンピックとは違…
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10年以上パリに住んだ自身の目で見た「日本の良さ」
夏休みになると多くの外国人が日本に来ると同時に海外に行く日本人も多い。日本を海外と比較し、自分の国の良さや弱点がわかる機会だ。もうすぐパリ五輪が開催されるので、パリが特に注目されているけれど、10年…
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東京都知事選で見えたのは…フランスとは逆の「民主主義の危機」だった
イギリス、イラン、フランス、米国、日本……。今年中に、複数の国々で重要な選挙が既に行われたか、これから行われる。 母国であるフランスの国民議会(下院)の総選挙で、予想外に極右の「国民連合」が…
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想像を絶する。フランスで極右政権誕生の危険性
EU議会の選挙の結果を受け、フランスのマクロン大統領が当日、突然にフランスの国民議会(下院)を「直ちに解散する」と発表した。選挙は6月30日と7月7日だ。フランスがこんな危険な状況に堕ちたのは、私が…
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規正法改正案が抜け穴だらけでも日本人は怒らない…自民党は国民の優しさを利用する
日本の国民はよく我慢できる。我慢しすぎると思う。自民党の裏金問題や政治資金規正法の改正案を巡って、なぜ多くの国民が怒りを見せないのか。周りの日本人と会話すると、不思議なことに、日本で選挙権を持ってい…
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「袴田事件」再審公判はおかしなことばかりだった
58年前の事件だから、海外にまで注目されないと検察官が思うかも知れない。間違いだ。いわゆる「袴田事件」は外国のマスコミも関心がある。 静岡地方裁判所で昨年10月から行われてきた袴田巌さんの再…
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日本は漫画の世界的普及を支えた翻訳家を捨てるのか…生成AI多言語への懸念
「まさか、本当にやってしまうのか」と愕然とした。 何かというと、生成AIで日本の漫画を多言語で翻訳することだ。最近発表された。日本のスタートアップ企業が、AIによって日本語漫画を多言語に翻訳す…
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岸田首相は自分の国を米国にプレゼントするのか
半月前のことではあるが、これはどうしても指摘しておきたい。 4月11日に、岸田文雄首相は米国の上下両院合同会議で演説をした。日本の総理大臣として、なんと2015年に安倍元首相が行って以来、9…
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岸田首相「2つの約束」の無意味さ…実現できないことを約束することは相手を騙すこと
今年の3月28日、岸田総理大臣は記者会見を開いた。外国人記者の私も抽選で当選して総理官邸の記者会見場に行った。自分が選んだ席に自由に座れないので、司会者からほぼ一番遠い席に座らせられた。この席だと質…
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政治家の日本語に疑問…彼らは単語の定義を勝手に変えている
閣僚や政府関係者の日本語は一般人のそれと違うのか? フランス人の私は疑問に思う。彼らは単語の定義を勝手に変えているのではないか。 例えば、透明性という単語。透明性は外から中身が見える状態を意…