貧乏が原因で両親離婚 元“AV帝王”村西とおる語る少年時代

村西とおる（Ｃ）日刊ゲンダイ

　高校を卒業して上京。バーに勤めた後、百科事典などのセールス。その後、北海道に渡ってゲーム機のリースやビニ本の製作販売で大儲けしました。そして、アダルトビデオの帝王と呼ばれるまでになりました。貧乏がイヤで突っ走っていたわけですが、そのあとに大きな落とし穴が待っていたんですね。９０年代前半に通信衛星放送事業に乗り出し失敗。借金地獄に陥ってしまった。

　月２０万円の家賃が払えずに、半年間滞納。息子を幼稚園に連れていこうと外に出たら、マンションの大家が待ち構えていて、「あんた、幼稚園なんか行っている場合じゃないだろう」と迫られ、思わず地面に手をついて頭を下げました。そのころ、土下座慣れしていたんです。横にいた息子が心配そうに、「パパ、パパ」と言っていて、今思い出しても情けない気持ちがこみ上げてきますが、懲りずにまだまだ走り続けるつもりです。