米国で半年間ホームレス…園子温監督が振り返る“極貧時代”

公開日: 更新日:

 2008年の映画「愛のむきだし」が第59回ベルリン国際映画祭、11年の「冷たい熱帯魚」が第67回ベネチア国際映画祭でそれぞれ受賞と、国際的に高い評価を得ている園子温監督。今年は6月27日公開「ラブ&ピース」など4本の映画が公開され、精力的に活動を続けているが、かつてはホームレスの経験もあった──。

「ラブ&ピース」の台本を書いてたのが25年ぐらい前。まだ20代後半で、その頃のボクはまさに「ラブ&ピース」の主人公の鈴木良一そのまま。明日のことも分からず、いつ実現するか知れない台本をコツコツ書いて、いつかこの映画で世の中をアッといわせてやるぞって、大志を抱いていました。

 まさか映画になるまで25年もかかるなんて。そう、その時のボクに言ったら、ショック死しそうで、とても言えないですね(笑い)。

 大学時代、映画サークルに入って8ミリ映画を撮り始め、20代後半になってもずっとアルバイトしながら、自主映画を撮っていたんです。アルバイトはソバ屋の出前以外は何でもやった。夜警、新聞配達、肉体労働……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因