公式そっくりな「ファンアート」がSNSで増加…「ちいかわ」二次創作騒動で思い出される2005年の「ドラえもん」同人誌回収問題
だが、表紙のデザインから本編まで藤子氏の絵柄と酷似したタッチで描かれ、極めて完成度が高かった。同人誌ショップでも販売されて話題になっていた上、本物と間違える人が続出した。かくして、版権元や出版社も看過できなくなり、著作権侵害を通告するに至ったと考えられる。同人誌は回収され、在庫はすべて廃棄されたという。
SNSを見ている感じでは、「ちいかわ」のファンは二次創作を嫌っている人が多い印象を受ける。肯定的な人もいるにはいるが、二次創作の作者に対し、他では見られないほど容赦ない批判を浴びせているファンがいた。ファンはナガノ氏の生み出す世界観を絶対視する傾向が強いのだろう。
■手塚治虫の娘・るみ子氏は自身のXで「厳しい目を向けたくない」
1990年代頃までには、大御所の漫画家には二次創作を「著作権侵害」「海賊版」と非難し、否定的な考えをもつ人が少なくなかった。漫画家の団体が、同人誌即売会に抗議した事例もある。しかし、現在の若い世代にとっては、二次創作はあって当たり前のような存在になっているため、問題意識が共有されにくい。

















