著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(72)「生きて虜囚の辱を受けず」の罪深さ

公開日: 更新日:
演説する東條英機首相(1943=昭和18=年11月7日)/(C)共同通信社

 改めて「戦陣訓」を読んでみよう。天皇の大権を侵しているのではと思いたくもなる一節とはどういうところなのか。検証してみる必要がある。

 まず「本訓其の一」は、皇国となっていて、これも導入部は引用しておこう。次のようになっている。

「大日本は皇国なり。万世一系の天皇上に… 

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