シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(73)「捕虜になるな」「勝つまで戦え」は越権行為ではなかったか

「生きて虜囚の辱を受けず」は、実は陸海軍の大元帥であり、いわば統帥権の総攬者である天皇に対する背反行為であり、許されざる憲法違反ではないのか、という視点での論述はむろん私もほとんど目にしたことはない。だが太平洋戦争の開戦前に、こうした戦陣訓を発表して、実質的に軍人勅諭を骨抜きにす…
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