著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(17)幻に終わった「大東亜戦争調査会」、大蔵官僚に引き継がれた思い

公開日: 更新日:
吉田茂総裁、(右へ)幣原喜重郎、斎藤隆夫(左から、1948=昭和23=年7月21日、民主自由党本部で)/(C)共同通信社

 戦犯自主裁判構想案の条文は、全12条から成り立っている。これはやはり、幣原喜重郎内閣の元で設立された大東亜戦争調査会の目的とも確かに重なり合うのである。

 そして、この調査会の調査委員について、事務局長官の青木は「このような人物を」という私案を送っている。そこには戦争を進… 

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