著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(27)開戦と終戦の構想を描けなかった軍事指導者の冒険主義

公開日: 更新日:
シンガポールを訪問した東條英機首相。子供たちの歓迎に微笑む(1943=昭和18=年7月11日)/(C)共同通信社

 太平洋戦争へ至る経過、そして開戦後の戦争指導などを分析していくと、そこにはあまりにも筋道の通らない軍事指導者の姿が浮かび上がる。私が大東亜戦争調査会の調査や、自主戦犯裁判構想が潰れたことを惜しむのは、本来、日本人自身の手で行われるべきことが行われなかったという不満からであった。… 

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