「グリーンチャンネル」女性キャスターが有馬記念を大特集
日本の暮れの国民的行事である有馬記念まで、あと1週間を切った。今年も中山二千五百メートルのタフな舞台に個性派がズラリと勢ぞろい。①着賞金3億円とグランプリ制覇の名誉を手にするのはどの馬か。そこで今回は競馬専門チャンネルである「グリーンチャンネル」の女性キャスターに集まっていただき、競馬との出合いから有馬記念の魅力、予想を熱く語ってもらった。
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守永 今回はグリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」の土曜日担当のキャスターおふたりに集まっていただきました。まず、みなさんが競馬のキャスターになられたきっかけは?
梅澤 オーディションで受かったんですが、その時点ではまだ競馬のことを全然知らなくて。まずオーディションに参加する前に、勉強のため、東京競馬場にひとりで行きました。アルゼンチン共和国杯の日だったんです。
岡部 私もグリーンチャンネルのレース中継のオーディションに受かったんですが、決まってから大変でした。競馬新聞が壁でした。とにかく、読み方が分からない(笑い)。
思い出の有馬記念は?
守永 では、みなさんにとって競馬の魅力とはなんでしょう。
梅澤 何といっても私の世界を広げてくれた。競馬の話って、いろんな方とすごく盛り上がることができるし、話が尽きない。共通の言語、話題って感じです。
岡部 私はやっぱり馬券かなあ。大好きです(笑い)。ワイド、よく買います。それに長くやっていると、好きな馬ができて、その子供たちを見ることができる。ディープインパクトを見ることができて、その子供のコントレイルがまた無敗の3冠馬に。これは本当に素晴らしいことだと思います。
守永 確かに今年の競馬を振り返ってみると、3冠馬ですよね。
梅澤 本当にぜいたくな一年だったと思います。
岡部 3冠馬が2頭誕生するなんて、こんなことはこの先もまずないんじゃないでしょうか。
守永 おふたりの思い出に残っている有馬記念は?
梅澤 私が強く印象に残っているのはキタサンブラックのラストランとなった17年。この馬が大好きで。前の年にジャパンCを勝った時、地鳴りのような雰囲気、声援で競馬に取りつかれました。それからずっと応援していて、有馬記念当日のお別れ会の時は寒さを感じないくらい、心が温かくなったのを覚えてます。
守永 では、「まつり」を?
梅澤 ええ、聴いていました。
岡部 私は05年のハーツクライが勝った時。あのルメールさんだったんですけど、「勝つのが当たり前」と思われていたディープインパクトが負けて、競馬場が一瞬、シーンとなりました。あんなシーンは他に記憶にないですよね。
守永 そうだったんですか。
岡部 それと有馬記念は凄い馬がいっぱい出てくるからオッズが割れる。この馬でも「こんなつくの~」みたいな。それも魅力ですし、有馬記念ならではですよね。
3人の今年の本命馬は?
■宝塚記念が強かったクロノジェネシスで(梅澤)
守永 では、今年の本命馬についてうかがっていきましょう。
梅澤 私はクロノジェネシスを推します。先日、香港でお姉ちゃんのノームコアがGⅠを勝ちました(香港C)。勢いがありますよね。
守永 今年は牝馬が牡馬を圧倒していますしね。
梅澤 それに宝塚記念が6馬身差とめっちゃ強かったじゃないですか。もう、この時点でほぼ決めていました。有馬記念では「この馬、買おう」って。中山の芝がタフになってきているのも、この馬の味方になると思っています。
■3歳馬の成長力と斤量差でバビット(岡部)
岡部 私はバビットからいきます。
守永 結構、凄いところに(笑い)。
岡部 この時期の3歳馬は成長力と斤量差があるので。これまでも有馬記念は3歳馬が好走するケースが多いですしね。キセキは是が非でも逃げたいってわけじゃないと思うから、バビットが逃げるんじゃないかと。中山のコースは独特。有馬記念を勝ったことのある内田騎手を頼りにしようかと。守永さんの本命は?
■天皇賞・秋にアーモンドアイに詰め寄ったフィエールマンを(守永)
守永 私はフィエールマンで。前走の天皇賞・秋は上がり最速の脚でアーモンドアイに詰め寄りました。スタート直後に狭くなって下がるところもあったし、スムーズだったら、差はもう少し詰まっていたと思うので。では、有馬記念当日はどう観戦されますか?
梅澤 家で家族とテレビを見ることになると思います。最近は私が仕事をいただいている関係で、親も競馬に興味を持ってくれているので。
岡部 私も競馬場には行けないので自宅でテレビ観戦ですね。とにかく、みなさんにリアルタイムで見ていただきたいです。
守永 みなさん、きょうはありがとうございました。
※日曜午前担当の佐藤美樹さん、午後担当の栗林さみさんの対談は12月21日発行の「夕刊フジ」に掲載しています。