新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し
賜杯レースの本命はもちろん決まりだが、果たして対抗馬は──。
6月30日に発表された大相撲名古屋場所(13日初日)の新番付。初めて横綱として番付表に記載された新横綱の大の里(25)は「ようやく横綱になった実感が湧いた」と、笑顔を見せた。
もっか2場所連続優勝中で、デビューした2023年夏場所から負け越しなし。並み居る力士を192センチ、191キロの巨体で一蹴している。このまま大の里の1強が続くのか、それとも3連覇を阻止する力士が出てくるのか。
親方のひとりは「対抗馬は、同じ横綱の豊昇龍(26)しかいないでしょう」と、こう続ける。
「現在、幕内の土俵で大の里に勝ち越しているのは豊昇龍だけ。対戦成績は不戦敗の1敗を含む6勝2敗。実質、1度しか負けていない。豊昇龍は188センチ、150キロと体格では劣るものの、相撲技術では一枚上手です」
もっとも、その豊昇龍は下位力士に取りこぼす悪癖があり、優勝回数は大の里の半分の2回。先場所も千秋楽の直接対決で勝利したとはいえ、すでに大の里の優勝が決まった後の取組だった。「横綱が意地を見せつけた」と言われたところで、うれしくも何ともないだろう。