仁村徹が中日入団直後「おかしい」と愚痴を…投手なのに毎日打撃練習させられた裏側
「仁村だったら失点は覚悟だゾ。野崎という選択肢もあるが……」
すると大西は間髪を入れず、「我々が必ず打ちますから。先発は誰でも結構です!」と答えた。
仁村は頑固で、プライドが高い。初戦で先発させなかったらヘソを曲げるかもしれない。腹は決まった。
「仁村でいこう!」
大西にこう伝えた。
試合は仁村が、駒大打線を3点に抑えて完投勝利。大西は「必ず打ちます」の言葉通り、本塁打を放った。仁村は翌日の試合も七回途中からリリーフ登板、連投でリーグ優勝に貢献した。
4年間で通算29勝したとはいえ、83年秋のドラフトで中日が2位指名したときは驚いた。
聞けば、中日は仁村を最初から打者として評価していたという。トップからインパクトまでのスピードがアマチュアの中で最も速かったそうだ。仁村は確かに打撃も良かった。
指名挨拶に来たスカウトから「ウチは打者として評価しているので、それを本人にも伝えた方がいいでしょうか?」と聞かれた。


















