金本知憲は「阪神監督だけは絶対、ぜったい、引き受けません」と言っていた…現役時代に嫌悪した理由とは
そのルールが今も生きていたら、金本の広島コーチから監督への道もない話になる。新井兄と黒田の復帰は広島ルールの緩和か特別扱いか。どうなんだろう。
金本に話を戻すと阪神には幸運がついて回っていた。巨人が金本を狙っていたのである。同年オフにFA権を行使した松井秀喜がもう少し早くメジャー移籍を決断していたら、同じくFAだった金本をめぐって阪神は巨人とのマネーゲームになった。
結果は完敗しただろう。阪神が5億といえば、巨人は10億。10億といえばその倍。阪神に先に交渉をさせ、金額を聞いてから倍である。巨人の巧妙な戦略はかくのごとし。
金本を取れたから03年と05年の優勝はあった。金本が取れていなければ……。人生紙一重というしかない。
ところで、1年目が終わった星野はそのオフなんと選手26人とスタッフ5人を入れ替えた。3年目になる球団社長はスカウト14人を4人にし、まさに少数精鋭路線を張った。野崎・星野コンビの大なた。球団に猛烈な緊迫感が漂った。その先に18年ぶりの優勝があった。
※この原稿は2021年、日刊ゲンダイ「阪神特別号」に掲載されました。


















