著者のコラム一覧
平井隆司デイリースポーツ元記者

1942年、大阪府出身。旅行会社に就職するも4年で退社、デイリースポーツへ。阪神の担当記者として数々の事件や騒動を取材。デイリースポーツ編集局長やサンテレビ常務など、神戸新聞グループの主要ポストを歴任した。著書に「猛虎襲来」「阪神タイガース『黒歴史』」。

阪神が初めて巨人に歯向かった日…ナベツネの1リーグ制ゴリ押しに「NO」を突きつけた

公開日: 更新日:

 オーナーの久万俊二郎から「彼を監督にしてやりたい」と言われた星野仙一は、約束を守ってバトンを岡田彰布に渡した。

 その1年目のシーズンの2004年6月、球界を揺るがす再編騒動が起きた。

 オリックスと近鉄の合併合意発表。パ・リーグが5球団になった。東京のオーナー会議で、議長の渡辺恒雄があごをしゃくった。だれが名付け親か。巨魁・ナベツネである。

「あのさ、もう1ペア(の合併が)あるってさ。なら、10球団なんだな。でさ、1リーグ制でいかんかな」

 パは渡辺案に賛成。だが、セは割れ、巨人は「YES」。阪神は「NO」。その時、球団社長で、実行委員会議長の野崎勝義が反対の急先鋒になり、「1リーグ制の欠陥」を説いた。野崎VS巨人の応酬がメディアを賑わせる。

「球団数を減らすとマーケットやパイの減少につながり、球界全体が先細りになる」(野崎)

「うちは2リーグでも1リーグでもどっちだっていいんだ。どっちになっても巨人は困らねえんだから」(渡辺)

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