一部メディアの「中日次期監督に権藤博待望論」に私本人が答えよう 87歳の今も体は元気だが…
井上一樹監督が辞任した中日の次期監督候補にさまざまな名前が取り沙汰された。元巨人エースの桑田真澄(58)は面白い人選だが、他にも球団OBで侍ジャパン前監督の井端弘和(51)、今は球団の本部長補佐の要職にある荒木雅博(49)、西武元監督の辻発彦(67)などなど百花繚乱。結局、ソフトバンク元監督の工藤公康(63)に託されることになった。
今季の中日は最下位に沈み、これで6年連続Bクラス。そのうち、最下位が4度もあるが、戦力的にはAクラス入りは十分可能、というのが私の見立て。「野球は投手を含めたディフェンス力」が持論の私からすれば、先発陣の頭数が揃い、松山晋也という屈指の抑え投手を擁すチームが21もの借金をつくるのは異常なことなのだ。
今季は球団ワーストとなる、40回の逆転負けを食らった。リーグ2位の31セーブを挙げた松山が抑えにいるのだから、最終回に試合をひっくり返されるケースはそうそうない。勝負どころで追加点を奪えなかった打線も原因のひとつだろうが、やはり守護神の松山につなぐまでの投手運用、継投に問題があったと考えるべきだろう。
私なら、先発の中からひとり、リリーフに回す。先発の手当てはなんとかできても、リリーフはそう簡単ではない。水漏れする箇所がはっきりしている以上、そこを補修しなければいけなかった。力のある先発をリリーフに回すという勝負手を井上監督は決断できず、投手コーチも進言できなかったということになる。
そもそも、ここ数年の中日は選手をとっかえひっかえ、誰をどう使うのか、用兵や采配に信念が見えず、一貫性がなかった。これでは選手は本来の力を発揮できない。「野球をやるのは選手」というのが大前提で、その選手が100%の力を出せる環境を整え、その場所を与えるのが監督の仕事だ。そして、託したからには、任せる。一度や二度のミスで用兵や采配がブレてはいけないのだが、最近の中日は監督の腰が定まらないことが多かった。
工藤新監督は経験も実績も十分。勉強熱心で、周りにも同等のレベルを求める。コーチは大変だろうが、覚悟や信念を持った監督という印象がある。チームはいい方向に変わるのではないか。
最後に余談になるが、聞くところによれば、人事情報が乱れ飛んだこの間、一部メディアが「中日次期監督に権藤博待望論」と書いたとか。87歳の今も体は元気だが、
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