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社員インタビュー

INTERVIEW

校閲記者は
「最初の読者」であり「最後の砦」

勝俣翔多さん

編集事業局校閲部所属/2019年入社/明治大学商学部卒

勝俣翔多さん

一文字一文字に対して、
常に疑いの目を持ちながら仕事をしている

 校閲部で「日刊ゲンダイ」の紙面に載る前の記事などに間違いがないかチェックをする仕事をしています。具体的には言葉の使い方や誤字・脱字はないか、事実関係の誤りや矛盾はないか、固有名詞やデータの確認などをチェックしています。校閲記者は「最初の読者」であり「最後の砦」ともいわれますので、基本的にそこに書いてある記述一文字一文字に対して、常に疑いの目を持ちながら仕事をしている感じですね。

さまざまな業界で得た経験が糧に

 学生時代からマスコミで働いてみたいという漠然とした気持ちはありましたが、新卒で入社したのは畑違いの金融機関でした。そこから美術業界や広告業界などさまざまな業界を経験し、縁あって日刊ゲンダイに入社することになりました。

 特に校閲の仕事なら、日々目まぐるしく多様な情報に触れられるんじゃないか、自分が興味のないことでも自然と知ることができるんじゃないかと、その刺激を求めて校閲を志望しましたね。結果的に自分のさまざまな業界での経験は、今の仕事で少なからず生きているのではないかと思います。

 校閲を専門として仕事をするのは初めてだったので、とても新鮮な日々を送っています。自分は前日行われたプロ野球の試合のスコアを確認、その隣の席の同僚は首相の会見での発言をチェック、またさらに隣は競馬の馬の名前を……など、「校閲は確認ばかりでつまらなそう」と思われがちですが、毎日が変化に富んでいて楽しくやっていますよ。なので、疑問に思ったことに対して好奇心を持って取り組める人が校閲記者には向いていると思います。

 もちろん、毎朝やってくる降版間際は時間との闘いで、記事に誤りはないか、締め切りに間に合うのか、速報は飛び込んでこないか、などあらゆるプレッシャーはあります。好奇心だけでなく、いかに落ち着いて、横着をせずに、淡々と仕事ができるかも校閲記者に求められるスキルかもしれません。

勝俣翔多さん

校閲はチームプレー

 校閲記者は机の上で黙々と一人で仕事をしていると思われがちですが、実際は一つの記事を何人もの校閲記者が目を通します。校閲という仕事はチームプレーだと私は思っています。最初のチェックで気づかなかった誤りを他の人のチェックでわかる、なんて珍しくありません。あまり語りたくはないのですが(笑い)、私が最初に見た際にカタカナの「ニ」だと思って読み進めていたら、他の人にカタカナじゃなくて漢数字の「二」だったと指摘されてゾッとしたことがあります。先入観を持たずに細部まで気をつけて見ないといけないな、とそこで改めて実感しました。記事を書くのも人間、それをチェックするのも人間、となればヒューマンエラーはつきものだと思います。それでも、それをカバーしてくれるチームプレーがある――それがこの仕事の醍醐味だと思っています。

 あと、余談ですが、やはり校閲の仕事はがっつりデスクワークなので、健康のためにも休日や時間があるときはなるべくジムに行って体力をつけるようにしています。長時間の集中力を必要とするので睡眠不足はもっての外、体調管理にも余念がないですね。

ゲンダイは多様性を受け入れてくれる

 今後の目標としては、やはり誤りのない情報を世の中に当たり前のように提供できればいいですね。多くの人が読んでくれて、違和感なく読み終えてくれたら少しホッとします(笑い)。また、校閲部でも独自にSNS(https://twitter.com/nkgendai_kotoba)を発信しているので、一人でも多くの人に校閲の仕事や言葉の面白さに触れてほしいなと思っています。校閲を入り口にして、「日刊ゲンダイ」を知ってくれたらなおうれしいですね。

 「日刊ゲンダイ」は多様性を受け入れてくれる会社だと思います。それは紙面にも表れていますし、何しろ一緒に働いている方々が個性豊かだからこそ自然と紙面にもその特徴がにじみ出ているのだと思います。私自身、さまざまな業界を経て校閲記者として働いているので、あらゆる変化を楽しみながら一緒に働けたらうれしいです。

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