ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る
昨季、ドジャース・大谷翔平(31)の通訳だった水原一平(40)による違法賭博に揺れた米球界に再び衝撃が走った。
スポーツ専門局ESPNは日本時間4日、ガーディアンズの先発右腕オルティス(26)が野球賭博に関与した疑いで大リーグ機構(MLB)から調査を受けていると、報じた。
記事によると、オルティスは先発した6月15日のマリナーズ戦の二回、同27日のカージナルス戦の三回、いずれも先頭打者への初球にストライクゾーンを大きく外れる変化球を意図的に投げた疑いが持たれている。この投球結果を予想する賭けに不審な点があり、賭博の不正を監視する会社から警告を受けたという。
オルティスが関与したとみられる賭けは特定のイニングの先頭打者への初球を予想するもの。米国のブックメーカーはMLBの試合の単なる勝敗に留まらず、特定の選手の成績を当てるなど、賭けの対象は広範囲に渡る。
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこういう。
「米国で人気のオンラインスポーツベッティングサイトの『ファンデュエル』などは、好機での得点の有無やリリーフ陣の失点数、最終回の本塁打など、試合の状況や展開に応じて賭けの対象を変えている。各球団のエースや主砲など特定の選手の成績、結果を予想するケースもあります。スリリングな展開を楽しんでもらいたいMLBの方針もあって、試合終盤に賭けの対象が提示されることが珍しくありません」