溝口敦の「斬り込み時評」
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神戸山口組・井上邦雄組長の「穴熊戦法」で六代目山口組との抗争は長期化へ
8月31日、道仁会の小林哲治会長と浅野組(岡山県)中岡豊総裁が神戸市まで出向き、神戸山口組・井上邦雄組長と会食したという情報が流れている。 その席上、小林会長が「もうそろそろ(分裂抗争を)終…
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六代目山口組・弘道会の傘下組織で“親子喧嘩”…「親分は絶対」という暴力団の掟は完全崩壊
8月23日、六代目山口組の中核、弘道会傘下の常滑一家若頭(53)が先月、自分の親分である常滑一家総長(73)を名古屋鉄道の常滑駅ロータリーで「おまえ、またヘタうちやがって。ばか野郎」などと怒鳴りなが…
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神戸のラーメン店店主射殺事件から4カ月…山口組分裂騒動は10年越しになる予感
神戸市長田区のラーメン店店主射殺事件は発生から4カ月経ったが、今なお兵庫県警は被疑者をどこの誰と特定していない。 ラーメン店主は六代目山口組の中核、弘道会の直参(直系組長)だったから、六代目…
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歌舞伎町2丁目で“立ちんぼ”見物 女性が自分で客をとる時代になった
先日、平日の昼1時過ぎ、歌舞伎町2丁目の大久保公園に見物に行ってみた。暑い盛りの昼日中だが、すでに数人の女性が所在なげにたたずんでいる。 見ていると、やはり若くて可愛い子の方が先に売れていく…
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六代目山口組が言う通り「もう勝負あった」に見えてもまだまだ先はわからない
6月29日、神戸山口組・井上邦雄組長宅(神戸市北区鈴蘭台東町)にガソリンをまいて火をつけようとした疑いで、六代目山口組竹中組系の幹部が兵庫県警により逮捕された。 着火前だったからボヤにもなら…
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食えているのは上層部だけ…ついに共食いの崩壊が始まった暴力団の末路
暴力団の間で共食いが始まっている。動物は食べる物がなければ、兄弟や仲間であっても殺して屍肉を食う。人間も例外ではなかろう。 たとえば5月下旬、東京・町田市のコーヒー店で六代目山口組系の幹部に…
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神戸ラーメン店での組長射殺事件の実行犯と裏を推測する
4月22日、神戸市長田区のラーメン店で六代目山口組の中核組織、弘道会の直参である湊興業・余嶋学組長(57)が頭部を撃たれ、即死した事件の実行犯として、絆会・金澤成樹若頭の名が浮上してきた。 …
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ヒットマンを自首させる組、させない組の違いは経済力にある
4月22日、神戸市長田区のラーメン店で六代目山口組の中核組織、弘道会の直系組長である湊興業・余嶋学組長(57)が射殺された事件の実行犯はまだ逮捕されていない。兵庫県警の捜査陣が事件に関する有力情報を…
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かつては繁華街の雑居ビル…最近の特殊詐欺集団が海外にグループの拠点を構える理由
フィリピンやカンボジアで特殊詐欺の「かけ子」(詐欺の餌食になりそうな人に電話をかけ、説得する役)が多数逮捕され、日本に移送されたが、彼らはなぜ海外に拠点を設けたのか。不思議に思う人は多いはずだ。 …
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神戸市長田区のラーメン店で組長射殺…これで無風だった抗争は新展開へ
4月22日、神戸市長田区のラーメン店で六代目山口組の中核組織、弘道会の直参(直系組長)である湊興業・余嶋学組長(57)が頭蓋内を一発撃たれ、ほぼ即死体で発見された事件は、今後、弘道会側の激しい反撃を…
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半グレは結束力ゼロ だから反社の盟主にはなり得ない
アメリカの5大ファミリーが凋落したのと同様、遠からず日本の暴力団も消滅に近づく。 しかし、日本の暴力団はその実力を問わず、長い間、反社(反社会的勢力)の盟主だった。 たとえば半グレに…
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止まらないオワコン化 復讐の物語の中でしか残らない暴力団
前回はアメリカのマフィアと同様、日本の暴力団もオワコンになりつつあると書いた。 では、暴力団がオワコンになるとして、一般市民が不便や不安に感じることはあるのだろうか。おそらく「ない」と答える…
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米国のマフィアと同様、オワコンになる暴力団
アメリカではすでに「マフィア」はオワコンになっているという。 実際にニューヨークの5大ファミリーはRICO法(組織犯罪対策法)が成立して以来、1990年代にほぼ縮小、停滞した。一説にジェノベ…
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暴力団のETC詐欺で大阪府警が動いた背景…検察は暴対法をかなぐり捨てた
最近、山口組を震撼させているのはETCカード問題のようだ。 六代目山口組の若頭補佐である秋良東力・秋良連合会会長、幹部である山下昇・極粋会会長、直参の新井錠士・章友会会長の3人とその家族など…
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オレオレ詐欺は残虐な犯罪 ルフィの背後に暴力団という見立ては大いに疑問だ
ルフィが渡辺優樹なのか、今村磨人なのか、まだ不明だが、それでも藤田聖也、小島智信を合わせた4人がフィリピンから日本に強制送還されたことで、遠からず事件の概要は明らかになるだろう。 ルフィグル…
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織田絆誠会長の絆会が導入する「セカンドバッジ」制 暴力団組員ではない組員がついに登場
ひところ中国で言われた「上に政策あれば下に対策あり」は日本でも同じで、ましてや利を冷徹に求める暴力団に「対策」がないわけがない。 現在の暴力団の平均的経済レベルは生活保護を受給するか、受給で…
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絆会「若頭補佐射殺事件」の裏には複雑な“所属”の問題がある
1月6日、埼玉県狭山市で発生した絆会若頭補佐・鈴木頼一川田組組長の射殺は山口組の分裂抗争にふさわしい必殺の銃撃事件だった。 絆会をつけ狙う勢力としては六代目山口組のほか、神戸山口組が存在する…
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侠友会・寺岡修会長が引退しても六代目山口組・高山清司若頭の思惑通りには進まない
前回お伝えした情報通り、12月20日、神戸山口組の元若頭だった寺岡修会長が稲川会の仲介で六代目山口組の高山清司若頭に謝罪し、侠友会を解散、兵庫県警に解散届を出し、組員の大多数はカタギに、寺岡会長自身…
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ゼレンスキー大統領と比較するのもバカらしい 警察監視下のヤクザの喧嘩
前回お伝えした通り、8日に兵庫、愛知、三重、岡山の4県公安委員会が六代目山口組と池田組(岡山市)を「特定抗争指定暴力団」に指定した。 他方、池田組と神戸山口組は「事始め」の名は使わず「納会」…
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暴力団全体が変わるかもしれない 六代目山口組と池田組が「特定抗争」と指定される意味
来月中旬、各組が事始め式を開く少し前、六代目山口組と池田組(池田孝志組長、岡山市)が「特定抗争指定暴力団」に指定される。 六代目山口組はそうでなくても神戸山口組との間でとっくに「特定抗争指定…