溝口敦の「斬り込み時評」
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六代目山口組と絆会が特定抗争指定団体になって高山若頭の大誤算
大阪や兵庫など6府県の公安委員会が近く、六代目山口組と絆会を特定抗争指定団体に指定する運びだ。「特定抗争指定団体」の要件はハッキリしないが、どうも2つの暴力団がやられたらやり返す状態、つまりやられっ…
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ETCで実刑10カ月 暴力団組長に求められる大局観
六代目山口組の若頭補佐、秋良連合会の秋良東力会長(67)が弟のETCカードを不正に使用したかどで、8日、大阪地裁で懲役10月の判決を受けた。 ETCカードはクレジットカードの一種であり、クレ…
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並の直参とは胆力が違った…六代目山口組・高山清司若頭に問われる大局観
山口組の分裂抗争は8月を越えれば10年目を迎える。暴力団史上かつてない超長期の抗争だが、いまだ決着の筋道、落としどころは見つかっていない。 両派に強力に顔が利く仲介・調停者は存在しないし、六…
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女に稼がせるヤクザも日本だけはお寒い事情
今、新宿・歌舞伎町2丁目の大久保公園辺りにたむろしているのは日本人女性だが、20年ほど前に群れをなしていたのはコロンビア人女性だった。 その周りを用もないのに取り巻いていたのはイラン人男性で…
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工藤会トップ野村悟への無期懲役判決を筆者はこう見た
3月12日、北九州市を牛耳っていた工藤会のトップで総裁の野村悟被告に対し、福岡高裁は1審の死刑判決を破棄し、無期懲役に減刑した。 死刑も無期も長いこと刑務所に放り込まれる。一般人から見れば、…
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山口組抗争で歴史に語られるのは絆会
暴力団の抗争において何をもって「後世に語り継がれる攻撃」となり得るのか。 単に相手側の高位の幹部を多数殺すことが語り継がれる基準となるわけではない。そこにはその攻撃が持つ「やむにやまれなさ」…
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英雄視される絆会・金澤成樹若頭の3事件
国家公安委員会は15日、絆会(織田絆誠会長)について、暴力団対策法に基づく再指定の要件を満たしていると確認、近く大阪府公安委員会経由で3回目の指定をすることになった。 絆会では同会の若頭・金…
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六代目山口組の“十八番”…高山清司若頭がその座を竹内照明会長に譲る人事情報
六代目山口組がネットニュースやユーチューバー、実話系週刊誌などの山口組関連情報に対し、情報コントロールしていることは割と知られている。 どうやるかといえば、たとえば、執行部のいうことをよく聞…
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山口組抗争ついに10年目に突入…空からの攻撃はありうるのか
山口組の分裂抗争は今年8月、ついに10年目に突入する。が、今年中に神戸山口組・井上邦雄組長が「降参です。ヤクザも引退します、組も解散します」と言い出す可能性は少ない。なにしろ「死んでも引退しない」と…
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六代目山口組・高山清司若頭の入院がこれほど注目されるワケ
11月下旬までに六代目山口組の高山清司若頭が心臓の病で都内の病院に入院、ほどなく退院したという。 高山若頭は今年すでに1回、心臓冠動脈のバイパス手術で入院したと伝えられるから、年内2度目の入…
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警察がこれから解明に注力…1500人の女性スカウト集団「ナチュラル」の実態
警察庁はこのほど暴力団以外の犯罪集団の一部を「匿名・流動型犯罪グループ」と名づけ、重点取り締まり対象にするらしい。 なにやら物々しい命名だが、平たくいえば前から存在を指摘されていた「半グレ集…
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日本の暴力団首脳に「ヤクザとマフィアの違い」を聞いてみた
マフィアといえばイタリアのシチリア島だが、今シチリア島で人が殺されることはめったになく、すでにマフィア問題は解決した、マフィアは存在しないと唱える向きもあるようだ。 日本でも最盛期、18万4…
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竹中組系組員が特殊詐欺で捕まるとは…かつてはヤクザとして唾棄すべき犯罪だった
北海道警など5道県警の合同捜査本部は10月25日までに、六代目山口組傘下竹中組系組員・桜井康次郎(28)ら計6人の男女を詐欺の疑いで逮捕した。 逮捕容疑は2022年10月、孫を装って埼玉県川…
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山口組の消滅はすなわち暴力団消滅…そうなったら裏社会は誰が仕切るのか
2週間ほど前、六代目山口組は神戸山口組の末端組員まで切り崩せと通達した。1週間ほど前には神戸山口組組員のシノギを全部つぶせと通達した。 反六代目山口組勢力としては神戸山口組の他、岡山池田組、…
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すぐに取り消された宮崎県議の暴力団必要論への考察
六代目山口組の高山清司若頭はこのほど心臓手術を機に禁煙に踏み切り、今も禁煙を続けて、そのためか体調は前よりいいという。 他方、宮崎県議の井本英雄氏は県議会の文教警察企業常任委員会で9月21日…
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神戸山口組・井上邦雄組長の「穴熊戦法」で六代目山口組との抗争は長期化へ
8月31日、道仁会の小林哲治会長と浅野組(岡山県)中岡豊総裁が神戸市まで出向き、神戸山口組・井上邦雄組長と会食したという情報が流れている。 その席上、小林会長が「もうそろそろ(分裂抗争を)終…
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六代目山口組・弘道会の傘下組織で“親子喧嘩”…「親分は絶対」という暴力団の掟は完全崩壊
8月23日、六代目山口組の中核、弘道会傘下の常滑一家若頭(53)が先月、自分の親分である常滑一家総長(73)を名古屋鉄道の常滑駅ロータリーで「おまえ、またヘタうちやがって。ばか野郎」などと怒鳴りなが…
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神戸のラーメン店店主射殺事件から4カ月…山口組分裂騒動は10年越しになる予感
神戸市長田区のラーメン店店主射殺事件は発生から4カ月経ったが、今なお兵庫県警は被疑者をどこの誰と特定していない。 ラーメン店主は六代目山口組の中核、弘道会の直参(直系組長)だったから、六代目…
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歌舞伎町2丁目で“立ちんぼ”見物 女性が自分で客をとる時代になった
先日、平日の昼1時過ぎ、歌舞伎町2丁目の大久保公園に見物に行ってみた。暑い盛りの昼日中だが、すでに数人の女性が所在なげにたたずんでいる。 見ていると、やはり若くて可愛い子の方が先に売れていく…
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六代目山口組が言う通り「もう勝負あった」に見えてもまだまだ先はわからない
6月29日、神戸山口組・井上邦雄組長宅(神戸市北区鈴蘭台東町)にガソリンをまいて火をつけようとした疑いで、六代目山口組竹中組系の幹部が兵庫県警により逮捕された。 着火前だったからボヤにもなら…