巻頭特集
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補選の重大注目点 世襲・岸信千世の当落と、この国の民主主義の行方
衆院補欠選挙が行われている和歌山県で、岸田首相の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件は、威力業務妨害容疑で逮捕された木村隆二容疑者(24)が黙秘を続け、一番の関心事である動機がいまだ分かっていない。大…
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閣議決定暴政を許すのか 国の行方を左右する衆参補選、激戦区の攻防
4月23日に投開票される、衆参5つの補欠選挙は、予想を超える大接戦となっている。 自民党は勝敗ラインを「3勝2敗」としているが、「全勝」しても、逆に「全敗」してもおかしくない状況だ。自民党が…
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ドイツは脱原発を完了 首相襲撃にかき消された「原発汚染水」を巡る国際会議の大混乱
大メディアが連日、岸田首相の襲撃事件ばかり報じているために気付いていない国民もいるのではないか。ほとんど黙殺扱いされていると言っていい「ドイツの脱原発完了」のニュースのことだ。 ドイツは原発…
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この国の防衛はわからないことだらけ 陸自ヘリ墜落で残された超低空飛行の謎
沖縄県の宮古島付近で10人が搭乗した陸上自衛隊UH60JAヘリコプターが消息を絶った事故発生から12日。自衛隊や海上保安庁などが懸命の捜索活動を続ける中、17日までに宮古島の西隣にある伊良部島の北約…
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パフォーマンスサミットにも暗雲 首相襲撃は24歳、単独犯の不気味と不可解
あの悪夢が再び現実となる寸前だった。15日午前、和歌山市の雑賀崎漁港で岸田首相が衆院補選の応援演説を行う直前、聴衆の中から筒状の物体が投げ込まれた。 約50秒後に大きな爆発音が響き、現場は騒…
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Jアラートは大丈夫か いよいよ漫画的になってきた対北朝鮮ミサイル防衛
どこまで役立たずなのか。「Jアラート」のポンコツぶりには、さすがに多くの国民が「またかよ」と呆れ返っているに違いない。 北朝鮮が弾道ミサイルを発射した13日朝、日本政府はJアラートを発出し「…
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誰の失政でこうなったのか自民党 少子化対策で社会保障にしわ寄せなら下野が当然
13日のJアラート(全国瞬時警報システム)には肝を冷やした。核・ミサイル開発を強行する北朝鮮が午前7時22分ごろ、少なくとも1発のICBM(大陸間弾道ミサイル)級のミサイルを日本海側へ発射。それから…
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衆参5補選の重大争点をてんで報じない 大メディアの罪はデカい
衆院4選挙区の補欠選挙が11日、告示され、既に選挙戦が始まっている参院大分選挙区補選とともに23日に投開票される。 衆院補選は、政治資金規正法違反事件で薗浦元衆院議員=自民離党=が議員辞職し…
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選挙が終われば軍拡一直線 今度の衆参補選は「歴史の暗転」の分岐点
11日、衆院4補選が告示され、6日に告示された参院大分選挙区の補選と合わせ、5補選が23日に投開票日を迎える。 この補選は、岸田政権の「中間評価」という位置づけになる。政府の物価高対策や“異…
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野党と言えない維新の躍進 ロクでもないことになる予感
9日投票が行われた統一地方選挙の前半戦、日本維新の会の躍進が際立った。 お膝元の大阪では、府知事と市長のダブル選挙を大阪維新の会が圧勝で制したほか、府議会と市議会でも過半数を獲得。注目された…
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本番は次の補選だが下馬評通りの統一選 圧政、暴政に麻痺してきたか、選挙民
統一地方選の前半戦は下馬評通りの結果だった。9日、午後7時58分から特番を組んだNHKは15の首長選をすべて「ゼロ打ち」。投票箱のフタが閉められた午後8時ちょうどに当確を出した。次点以下に大差をつけ…
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陸自ヘリ不明に緊張感の欠片もなし 岸田首相はその時、ブラック料亭
何もすぐ官邸に戻れと言っているわけではないが、ちょっと緊張感がなさすぎやしないか。沖縄県の宮古島付近で、6日に陸上自衛隊のヘリコプターが行方不明となった際の岸田首相の行動のことだ。 7日、周…
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社会保険料という実質増税 とことんフザけている自民党の少子化対策
それで国民を騙せると、本気で思っているのか。 岸田政権が掲げる「異次元の少子化対策」。その財源をどう捻出するのか、7日から首相が議長をつとめる「こども未来戦略会議」で話し合われる。政府が発表…
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世界のリーダー気取りで陶酔の危うさ 岸田首相に広島サミットをやらせるな
新年度予算があっさりと成立し、後半国会では「防衛増税」が大きなテーマになりそうだ。 防衛費の増額に必要な財源確保法案が6日の本会議で審議入り。これに対し、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党…
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有権者は投票前に刮目を 岸田空っぽ政権のやっているフリ
岸田政権が前のめりになっている「防衛力強化」を巡る本格的な国会論戦がようやく始まった。 衆院本会議が4日開かれ、岸田首相が冒頭、外交や防衛の指針となる「国家安全保障戦略」、防衛の目標や達成す…
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清志郎さんの時とソックリ 大メディアが報じなかった坂本龍一さんの凄まじい怒りと嘆き
「芸術は長く、人生は短し」──この一節を生前は好んだそうだが、力尽きるには早すぎた。音楽家の坂本龍一さんが亡くなった。71歳だった。 3日の主要各紙はそろって突然の訃報をデカデカと報じたが、紙…
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たたき台のメニューも総花的 少子化放置の自民党が「ラストチャンス」と力む大笑い
新年度に合わせ、4月1日に「こども家庭庁」が発足。3月31日には政府が“異次元の少子化対策”の「たたき台」とやらを発表するなど、岸田政権は子ども・子育て政策への取り組みをアピールしている。 …
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外交で支持率アップ? 改めて岸田しゃもじ訪問の検証が必要
永田町で早期解散説が強まっている。このところ、岸田内閣の支持率が好転し、自民党内からも「今なら勝てる」という声が噴出。支持率が持ち直した理由を大メディアは「ウクライナ電撃訪問など外交で成果を上げた」…
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問われているのは岸田軍拡への審判 統一地方選の争点は明確だ
2023年度予算も、年度末までに処理しなければ国民生活に影響を与える「日切れ法案」も、混乱なく成立。前半国会はシャンシャンで終わった。 30日は後半国会の重要法案の一つ、60年超の原発の運転…
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いくら否定しても消えない「ボロが出ないうちに解散」憶測
2023年度予算が28日、成立したのを機に永田町では通常国会会期末(6月21日)までの衆院解散・総選挙の可能性を指摘する声が一気に高まってきた。 「先送りできない課題に取り組む。今はそれしか考…