「宗教の地政学」島田裕巳著

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 キリスト教などの世界宗教は、なぜ民族を超えて広がったのか、どのように信者を増やしたのか、その歴史と教義の特徴を地理的条件との関係を併せて解説するテキスト。

 まず取り上げるのはユダヤ教。キリスト教とイスラム教を生み出した稀有な存在であるユダヤ教が世界宗教になれなかった理由を論じる一方で、ハリウッドなど世界中に及ぶその影響力を解説。

 母体となったユダヤ教が民族宗教にとどまったのに対し、キリスト教が世界中に広まった経緯、そして宣教に時間がかかり手段にも乏しいが、いったん浸透すると地域に定着するイスラム教、絶対的な聖典が定められないことで変化を遂げ、それぞれの地域に信仰を広げていった仏教。

 刻々と変化する宗教の地政学の過去、現在、未来を見据える。

(エムディエヌコーポレーション 1100円)

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