『アイヴ・ガッタ・フィーリング』寒空の屋上でノリノリ演奏も…カンペ見ながら歌うリアル
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アルバム『レット・イット・ビー』(1970年5月8日発売)④
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■『ディグ・ア・ポニー』
いわゆる「ゲット・バック・セッション」の初日からリハーサルが始まった曲。ビートルズの曲としては珍しい3拍子(似て非なる6/8拍子=ロッカバラードはままあるが)。
音だけ聴いていると、何ということのない地味な曲で、韻を優先した歌詞も、意味がよく分からない。正直パッとしない曲である。
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しかし、映画『レット・イット・ビー』(70年)におけるビル屋上での、いわゆる「ルーフトップ・コンサート」の演奏を見ると、印象がガラッと変わる。見るからに寒そうなビルの屋上での演奏にもかかわらず、いい感じでグルーヴしているのだ。
映像で笑えるのは、歌詞が覚えられなかったのか、ジョンがカンペを見ながら歌っているところ。なおアルバムの収録音源も、ルーフトップ・コンサート時のものが選ばれている。
■『アイヴ・ガッタ・フィーリング』
こちらもルーフトップ・コンサートにおけるライブ音源。寒空の中、ポールがノリノリに歌っている。
ポールが作った曲とジョンの曲をガッチャンコしたもの。これまでの通例通り、ポールが歌っているところはポール作、ジョンのパート(試聴リンク再生時間「2:05」から)はジョン作ということになる。
面白いのは、ラスト(「2:45」から)では、それぞれのパートが一緒に歌われるところ。難しくいえば「対位法」が導入されているのだ。
ただ、たとえ2人で一緒に歌っていても、しょせんは別々の曲で、メロディーも別々。心の離れたポールとジョンを無理やり引っ付けた感じもして、少々悲しく聴こえる。
なお、映画『レット・イット・ビー』における、この曲のリハーサルで、ポールがジョージのギターにチクチク難癖をつけるシーンが有名(「1:25」からの上昇→下降フレーズについて)。個人的には、会社員時代を思い出して、何ともいたたまれないシーンだ。
■『マギー・メイ』
ロック界で「マギー・メイ」といえば、ロッド・スチュワートが1971年に放ったヒット曲と決まっているが、こちらは同名異曲。
そもそもはリバプールの伝承歌で、ビートルズの前身バンド=クオリーメンのレパートリーだった曲。尺は1分に満たず、セッション中、遊びで歌ったものが、アルバムに入ってしまったという感じだろう。何ということはない。
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