著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「第2次世界大戦と原爆」(37)二号研究に見る戦争と科学者の宿命的な関係

公開日: 更新日:
理化学研究所に届いた輸入ラジオアイソトープ(放射性同位元素)を処理する仁科芳雄博士(1950=昭和25=年7月18日)/(C)共同通信社

 その仁科芳雄を師と仰ぐ竹内柾は、「ニ号研究」では分離法研究の一員であった。竹内の証言によれば、仁科からウラン爆弾の研究をしてみろと言われ、班に組み込まれた。といっても兵器のことなど知らない、ただの原子核エネルギーの研究者だった。当時30歳の少壮の学者でもあった。私(保阪)が取材… 

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