著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(40)法廷の被告席は28席だけ…東京裁判、その人選の不可解さ

公開日: 更新日:
東京裁判初公判で精神錯乱状態となり、祈りのポーズをとる大川周明。この前後に前に座る東條英機の頭をたたく奇行に出たという=1946年5月3日(C)共同通信社

 東京裁判の28人の被告名を見ていくと、その人選にはかなり無理をしている感が否めない。むろん、これらの被告たちには相応の責任が伴っていたことも事実であろう。だが、同時に、次のような疑問も生じる。箇条書きにしてみよう。

1、この被告人には開戦時の統帥部の中堅幕僚(作戦部長など… 

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