米中間選挙まで3週間…民主党の「人格ブランド候補」は無党派層をつかめるか
「まともな人」の時代がやってくる?
代表格は2人の上院候補、テキサス州のジェームズ・タラリコと、カンザス州のアダム・ハミルトンだ。長年共和党の牙城だったテキサスとカンザスで、共和党候補に対しタラリコは最大で6ポイント、ハミルトンも3ポイントまでリードし、全米に衝撃を与えている。
両者の第一印象は、「まともないい人」だということだ。
タラリコは神学校出身の元中学校教師。37歳の若さと穏やかな口調で共感を呼ぶ。62歳のハミルトンは牧師で、年長者ならではの落ち着きと良識、包容力を感じさせる。際立つのは、信仰や地域社会などその土地に根差した価値観を大事にするスタンスと、政治の腐敗との戦いを争点に掲げていることだ。
アメリカ有権者の過半数にとって、トランプ氏は「腐敗した大統領」だ。2人はそこから一歩進め、政治腐敗と庶民の生活苦をはっきりと結びつけている。タラリコは、「生活費高騰の危機は腐敗の危機」とし、ハミルトンは、共和党のダークマネー(出所が不透明な巨額の選挙資金)や議員の株取引を強く批判する。
もし彼らが勝てば、共和党の牙城が崩れるだけではない。トランプ時代の反動で、「怒りや権威」ではなく、「まともさ」が政治的な強さになる時代が戻るかもしれない。
(シェリーめぐみ/NY在住ジャーナリスト)



















