阪神が初めて巨人に歯向かった日…ナベツネの1リーグ制ゴリ押しに「NO」を突きつけた
いかにも穏やかげな野崎が、「巨人(渡辺)のゴリ押しに腹を据えかねて」立ち上がり、逆らった。タイガースの人間が正面から巨人に歯向かうのを私は初めて見た。誇張すれば、歴史的に初めてである。
渡辺が野崎の反抗に黙っているわけはない。
「阪神って妙な球団だな。久万さんがイエスで、部下の野崎がノー? タイガースってのは昔からややこしいんだから」
久万は渡辺に会って一度は巨人に同調していたから、渡辺が「阪神内部の乱れ」をつついたのである。久万の二枚舌に頭を抱える野崎の苦悩が目に浮かぶ。
野崎には世論とプロ野球選手会が共感した。選手会は9月に2日間で12試合の、史上初のストライキを決行した。
球界深刻。だが、世に救いの神はいる。
「楽天」参入。ダイエーを買収して「ソフトバンク」も。大山鳴動セパ各6球団で決着し、騒動は静まったのである。
「巨人とケンカするなら、君が勝手にやれ、と久万さんにいわれたなあ(笑い)」


















