巻頭特集
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自粛と検査が同時に必要 列島を覆う「8割、8割」の空念仏
予定通りに解除するのか、それともさらなる延期となるのか――。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全都道府県に発令された緊急事態宣言が期限を迎える5月6日が迫ってきた。この間、テレビは連日、8割自…
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さながら戦争末期 政治家も専門家も「自分たちは悪くない」
新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった女優の岡江久美子さんは、発熱後、医師から「4、5日様子を見るように」と言われ、3日後に容体が急変。「PCR検査待ち」のリスクに国民の不安が広がった。「やっぱり…
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在野の専門家の方が正しい 原発事故と同じ展開
女優の岡江久美子さん(享年63)が新型コロナウイルス肺炎で急逝したニュースは衝撃だった。 NHKの人気クイズ番組だった「連想ゲーム」の紅組レギュラーを務め、民放テレビのドラマや情報番組に出演…
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緊急事態延長ならば迷走政権と専門家の検証が必要
「接触機会の8割削減を目指し、より一層の国民の努力が必要だ」――。何だか嫌な教授に落第を言い渡されたような気分だ。緊急事態宣言から2週間が経った22日の政府対策本部。安倍首相は冒頭のように国民をいさめ…
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安倍首相では歯が立たない ボッタクリIOCとは縁切りを
ゆすり、たかりのヤクザ、興行師の手口とまるで同じではないのか。 新型コロナウイルスの感染拡大で2021年7月に1年延期された東京五輪・パラリンピックの追加経費について、<安倍首相が20年まで…
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精神論と戦力の逐次投入ばかり コロナ司令塔は誰なのか
またもやドタバタ騒ぎである。新型コロナウイルス対策で厚労省が妊婦向けに配布した布マスクに汚れが付着するなどの不良品が混在していた問題で、加藤厚労相は21日、配布のいったん停止を表明したのだ。不良品は…
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「日本人はやれる」コロナ相手に精神論で勝てるのか
「いま、いちばん必要なのは政治的なものを乗り越えて、団結ではないかと思います」「なんでも反対、プロパガンダはお休みになりませんか」 自身がパーソナリティーを務めるラジオでこう呼びかけたのは、ミ…
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さながらバンザイ突撃 この政治家と専門家では収束不可能
新型コロナウイルスの国内感染者が1万人を突破した。緊急事態宣言の発令から間もなく2週間だが、感染は拡大の一途だ。感染1例目が確認されたのは1月中旬。1000人超えまで2カ月かかったが、1万人超えまで…
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場当たりで邪な「緊急宣言」拡大 国民に広がる怒りと絶望
ドタバタと決まった国民1人当たり10万円の現金給付や、緊急事態宣言の対象を全都道府県に拡大したことを説明するとして、安倍首相が17日、記者会見した。心がこもらない官僚原稿の朗読でテレビジャックする光…
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何から何まで絶望のドタバタ 政治家に殺される国民の悲鳴
何から何までドタバタの連続だ。 新型コロナウイルスの感染爆発を食い止めるため、政府は16日、新型コロナウイルスに関する「緊急事態宣言」について、対象地域を全国に拡大した。宣言は改正新型インフ…
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格差を放置し「休め」の理不尽 見殺しにすればクーデター
「対策を何も行わなければ、国内での重篤患者数が約85万人に上り、半数の約42万人が死亡する」――。15日、厚労省クラスター対策班の西浦博・北海道大教授が公表した推計は衝撃的だ。 緊急事態宣言か…
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数字が独り歩き 闇雲に危機煽る“コロナ特需”テレビの大罪
コロナ禍でよく聞くようになったフレーズがある。新型コロナウイルスとの「戦い方」だ。「中国の戦い方」「韓国の戦い方」、はたまた「東京の戦い方」「大阪の戦い方」といった具合にテレビで多用されている。安倍…
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国民は首相の能天気に戦慄 列島に溢れる「安倍辞めろ」
新型コロナウイルスの感染拡大に不安を覚えつつも、国の休業補償がないために出勤せざるを得ない。感染するのが早いか、それとも収入減による生活苦を覚悟して外出をあきらめるか――。 そんな精神的にも…
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国民は怒りと絶望 本当の国難で露呈した口先政権の正体
安倍首相が12日、公式ツイッターで“コロナ自粛”について新規投稿したところ大炎上してしまった。 アーティストの星野源がインスタグラムに上げた「うちで踊ろう」の動画にコラボして、自身が自宅でく…
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なぜ強行封鎖をしないのか 信なき政権“迷走”の必然
「都民の皆さんの命を守るのを最優先に、感染拡大防止のための措置をまとめた」 東京都の小池知事は10日、都庁で会見し、新型コロナウイルスの緊急事態宣言に伴い休業要請する業種や施設の詳細を発表した…
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安倍政権に危機管理は無理だ 生煮え「緊急宣言」で大混乱
「緊急事態宣言」が発令された新型コロナウイルス対策は、未曽有の大混乱に陥っている。 宣言に伴う休業要請では、どの業種や範囲まで対象にするか、国と東京都がつばぜり合いとなり、調整が難航。要請が国…
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緊急宣言の肝はここ 指定機関となったNHKの“大本営発表”
「最悪の事態になった場合、責任を取ればいいというものではない」――。安倍首相はきっぱりと、そう言い切った。 緊急事態宣言を出した、7日夜の緊急会見。冒頭の耳を疑う発言は「次の予定がある」と打ち…
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経済対策は見せかけ 緊急事態で何が変わる 終息できるか
「時間の猶予はないとの結論に至った。国民生活に甚大な影響を及ぼすと判断した」「人と人の接触を8割削減できれば、2週間後には感染者を減少に転じさせることができる」 新型コロナウイルスの感染者急増…
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本当は数十倍? いま必要なのは強権発動よりも正確な数字
感染拡大の一途をたどる新型コロナウイルスをめぐり、安倍首相がついに緊急事態宣言の発令に踏み切った。新型コロナ特措法に基づく措置で、効力発生は8日からだ。対象は医療体制が逼迫する東京をはじめ、埼玉、千…
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緊急事態宣言へ 危ういのは“お上”に強制を求める思考停止
東京都で新たに143人の新型コロナウイルス感染者が判明した5日、小池都知事は「法的な裏付けを持って感染症拡大防止の政策が実施できるようになる。政府には迅速で適切な判断を下されることを確信しています」…